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乱立気味の進学フェア、先生たちが心配だ

 進学フェアや相談会の季節である。
 
 今から15年ほど前、私が岩佐桂一氏と一緒に「彩の国進学フェア」を企画したときは、先行するイベントとしては、大宮そごうを会場に行われていた「私学フェア」があるのみだった。公立が参加するイベントはなかった。

 だから、公立側からは、「何の目的で、そんなことをやるのか」、「何かメリットはあるのか」と言われたし、私立側からは、「すでにフェアがあるのに、別の新しいフェアをなぜやるのか」、「公立と一緒にやる意味があるのか」と言われた。
 つまり、ほとんどの人が乗り気ではなかったし、むしろ反対する人の方が多かったのだ。

 しかし、面白いものだね。時代は変わって、今や、毎週のようにどこかでイベントが行われている。
 まあ、お客(受験生・保護者)の側からすれば、機会が増えたのだから結構なことじゃないかと思う。

 だが、募集担当者は大変だ。
 今週はあっちのフェア、来週はこっちのフェアと、飛び回らなければならない。もちろん、自前の(自校主催の)説明会や相談会もあるし、塾回りなんかもしなければならない。これに本職中の本職である授業があって、担任を持って、部活の指導があって、家に帰ったら親業だって人並みにやらねばならない。
 ホント、みんなよく生きてるよ。

 なんてことを、こういう流れを作ることに加担した私が言うのも気が引けるが、そろそろ整理をすべき時期なんじゃないかと思う。
 何なら、率先して、さいたまスーパーアリーナの「進学フェア」を止めたっていい。

 まあ、今のところ、他のフェアとは来場者にしても出展校にしても、ゼロが1つか2つ違うような規模であるから、急にはそんなことにはならないだろうが、来場者や出展校・協賛企業が減れば、自然とそういうことになるだろう。

 出展校の最大の関心事は、「費用対効果」であろう。
 さいたまスーパーアリーナのように出展料無料のものもあるが、費用を考える場合は、そこでの配布物や人件費も計算に入れるべきだろう。

 効果の計測は難しいが、相談者が何人いたかとか、パンフレットが何部捌けたとか、それだけではなく、そこでの相談者のうち、どれくらいが自校主催の説明会や相談会に誘導できたかまでを計測すべきだろう。
 さらに、実際に何人が出願(受験)に結びつき、何人が入学に至ったか。それを3年から5年にわたって追いかけてみる。
 そんなに難しい作業ではない。
 これによって、無駄な、あるいは費用対効果の低いイベントへの出展は見合わせるようにする。
 
 私がなぜこういうことを言うかというと、先生たちの健康を心配しているというのもあるが、先生方には、できるだけ生徒と共に過ごす時間を増やしてもらいたいと思うからである。
 授業でも、補習でも、部活でも、面談でも、何なら遊びでも。

 これは経験上言うわけだが、この世界(募集の世界)に回ってくるのは、だいたいが「出来のいい教員」なのだ。
 特に私立の場合、募集は生命線であるから、クズみたいな連中が回ってくるはずがない。だからこそ、そういう先生ほど、生徒と一緒にいてほしいと思うのである。

 乱立気味のフェア。
 本当に出る意味のあるものはどれなのか。
 ちょっと考えてみる時期なのではないか。

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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