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イチローの話から、「出藍の誉れ」の話になった

 イチローが通算安打数で、ピート・ローズの記録を塗り替えた。
 ただし、イチローの記録は、「日本のプロ野球(1278安打)+アメリカのメジャーリーグ(2979安打)=4257安打」なので、ピート・ローズ氏は、「俺の記録を抜いたことにはならん」とお怒りのようである。

 まあ、ファンがああだこうだと言い合うのは、それも一つの楽しみなので、大いに議論すればよろしい。
 面白いのは、当のイチローが、「みんなが喜んでくれるのは嬉しいけど、自分はそこをゴールに設定したことはないので」とあくまでもクールなことだ。
 抜かれた?ピート・ローズ氏の方も、「俺の記録を抜くなんて、大したヤツだ」ぐらい言っておけば良かったのにね。

 私がもし、自分の記録を破られたら、時代や条件が違うから単純な比較はできないなどと言わず、素直に祝福し賞賛してやろうと思っている。
 が、よく考えてみたら、肝心な記録そのものを持っていなかった。残念だ。

 しかし、数値で表すことのできる記録は持ち合わせていなくても、「あの人を超えよう」と目標にされる人間になることはできるかもしれない。これも相当難しいが、可能性がゼロっていうわけでもない。こっちで頑張ってみるか。

 ところで。
 「出藍の誉れ」(しゅつらんのほまれ)という言葉がある。
 「青は藍(あい)より出でて藍よりも青し」。
 弟子が知識や技術において師匠を超えるということだ。

 私は若い頃、先生をやっていて、いつもこのことを考えていた。

 生徒がいつまでも先生以下だったら、教育してる意味がないんだよな。ってことは、教育が成功するってことは、生徒が先生を超えるってことだ。そうか、俺は超えられるべき存在なんだ。
 だが待てよ。俺が簡単に超えられるような人間だったら、超えた生徒も大したことないってことになる。
 俺自身が簡単には超えられないような人間にならなくちゃいかんな。
 生徒の成長は、俺自身の成長にかかってるんだ。

 イチローの話が、いつもの説教に変わった。

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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