ダメだ。高校生と話が通じない
花咲徳栄高校の塾説明会があった。
この学校のアクティブラーニング(AL)が、NHKで取り上げられたこともあって、全国から視察団が来校する。ALの先進校とみなされているわけだ。
他校の先生が調査や研究のために訪れるというのは、そうだな、あっても年に1回か2回。ない学校がほとんどだ。
年に20数校というと、ほぼ毎週誰かしら来ている感じ。
そのせいだろう。生徒たちは、誰かが教室に入ってきても、まったく動じる気配がない。
今日は、食育実践科1年生の教室をのぞいてみる。国語総合の授業だ。
読んだ本をテーマに何かを発表する。その準備中のようだ。
私「なにを読んだの?」
生徒A「『オオカミ少女と黒王子』です」
私「知らないな」
生徒B「映画にもなってるんです」
私「知らないな。誰が出てるの?」
生徒B「山崎賢人です。知ってますか?」
私「いや、初めて聞く名前だ」
こりゃダメだ。全然話が通じない。もっとも、かれら16歳、私65歳。その差49歳。通じちゃうほうがおかしい。
でも、かれらは偉いね。どこの誰かも分からない爺さんに、いやな顔一つせずに、ちゃんと説明してくれる。説明も慣れてるんだ。
昼は、食育実践科2年生、3年生が作ってくれた「CaFéメシ」だ。
「カフェメシ」は、文科省スーパー食育スクール指定校である同校が開発した、カルシウム(Ca)と鉄分(Fe)が多い食事。
将来プロを目指すかれらにとって、300人近い人たちに、一度に食事を提供するというのは、絶好の実践トレーニングの場なんだね。
味は申し分ないんだが、年寄りには1100カロリーはやや多過ぎたかな。でも、完食したよ。かれらの苦労を考えたら、ご飯粒一つ残せんだろう。