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何のための「すべり止め」だったのか

 いよいよ志望校(公立出願校)を決定すべき時ですね。
 中学校の先生から4日までにと言われている人も多いようです。

 ここへ来て、ランクを下げ「安全策」を取ろうという人が増えています。「安全策」というなら、ワンランクではだめで、ツーランクぐらい下げないと安全とか絶対とは言えないと思いますが、確実に公立合格をねらうなら、一つの作戦ではあると思います。

 しかし、そうなると、いわゆる「すべり止め」として確保した私立併願校はどうなるんだろうという疑問もわいてきます。私が何度も指摘しているように、埼玉の高校受験生は私立の確約をとるために多くの時間とエネルギーを費やしています。

 そうやって確保した合格の約束(確約)は、公立にチャレンジするためだったのではないですか。万一、公立を落ちた場合のために、つまり公立を失敗してもいいように、確保したんでしょう。ですから、乱暴な言い方をしてしまえば、最初から安全策を取るなら、すべり止めなんていらないんですよ。

 安全策を否定しているわけではありません。
 ただ、安全策と言いながら、実は、それが「弱気」や「逃げ腰」の言い換えになっているのではないかと心配しているのです。

 人生には、果敢に挑戦すべき時があります(無謀な挑戦ではありませんよ)。
 今がその時かどうかは、いろいろな意見があると思いますが、私はチャレンジの時だと思います。

 私は、人生の残り時間をカウントするような年齢になってしまいました。この年になっての失敗は文字通り命取りになるかもしれません。しかし、受験生の皆さんには、時間もたっぷりあります。体力も気力もあります。仮に高校受験に失敗したとしても、そんなものはすぐに挽回できます。

 合格の可能性は冷静に判断しなければなりませんが、チャレンジの精神は失ってもらいたくないものです。

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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