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喪主のご挨拶って難しい

 昨日は母の告別式。出棺の前に、喪主である私には、ご会葬の皆様方に謝辞を述べるという役割があった。

 何を言ったかな?
 たぶん、しばらくすると忘れてしまう。
 実際、15年前の父の時に何を言ったか覚えていない。
 そこで、記憶が新しいうちに書き起こしておくことにした。

●謝辞(喪主挨拶)
 「皆様におかれましてはご多用の折、また連日の猛暑の中、加えて本日は早朝より亡き母の葬儀にご参列下さいまして有難うございました。

 8月6日夜、90歳で永眠いたしました。
 大往生であったと思っています。

 大往生には立派な死に方という意味がありますが、もう一つ、少しも苦しむことなく安らかに死ぬという意味があると聞いています。
 特に持病はなく、長期の入院という経験もありませんでした。晩年は、直近の記憶がややあいまいになることはありましたが、身の回りのことはすべて自分自身でやっておりました。
 ですから当日も、いつものように夕食をとり、就寝前に歯を磨き、顔を洗っておりましたが、その際に発作に襲われたものです。直接の死因は、急性大動脈解離ということでした。一瞬のことだったと思われます。
 日頃から、「周りに迷惑がかからないように、さっと死にたい」と申しておりましたが、正に願い通りの最期となりました。
 その意味で大往生でありました。

 大正末に生まれ、昭和をまるまる生き、平成の今日に至った90年の生涯は、はたして幸せな人生だったのか、悔いのない人生だったのか。それは本人のみぞ知るところでありますが、何事にも前向きで、逆境にも弱音を吐かず、常に明るく生きてきた母でありますから、おそらく「楽しい人生」だったと思っているに違いありません。
 ここに生前賜りましたご厚情に深く感謝し、ご挨拶とさせていただきます。」

 だいたいこんなところだったかな。

 講演会なんかだと、一発受け狙いのギャグを飛ばしたりするんだが、状況が状況だから、そういうわけにもいかない。人前で喋るのは慣れているといっても、こういう場面でのあいさつは難しいね。
 まあ、この先はないから、いいか。

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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