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夏休み明けは、ちょっとした試練

 夏休み明け、クラス全員が以前と変わらぬ表情で顔をそろえたときの安堵感。
 私は担任として幾度となくこの感覚を味わったが、同様の経験を持つ先生は多いだろう。
 児童・生徒にとって、夏休み明けというのは、ちょっとした試練なのである。

 その夏休み明けの2学期。またしても不幸な事件が起こった。
 青森県における中学2年生の鉄道自殺と思われる事件。
 同県では、1週間前にも中1首吊り自殺事件があったばかりだ。

 ところで、この中2の事件。
 台風10号のニュースに押されて報道が少なく、詳しい内容が分からないのだが、これは、いわゆる「いじめ自殺事件」なのか。そう断定していいのか。

 ネットのニュースをいろいろ当たってみたが、調べた限りでは、警察からも、教育委員会からも、学校からも何も発表されておらず、家族が公表したというラインに残された遺書だけが取り上げられ、それで「青森中2いじめ自殺事件」となっているようだが、いかんせん情報が少ない。

 遺書だと言われている文章を読んだとき、私は一瞬、大人が代筆した中学生風の文章かと思ったが、いろんな文章を書く中学生がいるから、これはまあ考え過ぎだろう。
 それにしても、調査がまったく進まないうちに、家族が遺書をマスコミに公開し(マスコミがそれを強く迫ったにかもしれないが)、それによって、「いじめ自殺事件」という形が出来上がってしまうことには、やや違和感を覚える。遺書があったとしても、実は別の原因があったという可能性も、今の段階では否定できないからだ。
 もしかしたら、いじめはなかったという立場を取りたがる学校側への牽制の意味合いがあるのだろうか。それだったら分かる気もする。

 すでに始まっている学校もあるが、明後日から2学期という学校が多いだろう。不幸な事件がこれ以上起きないことを祈るのみである。

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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