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全国学力テスト(28年度)の結果が発表された

 平成28年度の全国学力調査(正確には「全国学力・学習状況調査」の結果が発表された。

 埼玉県の結果を見てみよう。(数値は平均正答率)
 ◆小学6年
  国語A 71.6%  全国 72.9%
  国語B 56.7%  全国 57.8%
  算数A 75.9%  全国 77.6%
  算数B 46.3%  全国 47.2%
 ◆中学3年
  国語A 74.9%  全国 75.6%
  国語B 65.6%  全国 66.5%
  数学A 60.3%  全国 62.2%
  数学B 43.2%  全国 44.1%
 以上のとおり、小学校・中学校ともに全教科で全国平均を下回った。2年連続である。特に、算数A・数学Bにおいて全国平均との開きが大きかった。

 さまざまな批判がある全国学力テストである。指摘されている欠点については賛同できる点も少なくない。
 しかしその上で、文教政策立案の根拠として、こうした調査は必要であると考える。

 およそあらゆるテストには出題傾向というものがある。
 ましてこのようなテストでは、経年変化を見るために、毎年、レベルや内容をそろえなえればならない。
 とすれば、対策をとることは、そんなに難しいことではない。
 また、テストというものはもともと準備をして臨むものであるから、先生方が、ある程度対策を取ろうとするのは止められないのではないか。

 よく耳にする言葉に「過度な競争」というのがあるが、これは「競争」それ自体を否定しているのではなく、「過度な」ものになってはならないということだ。
 どこまでが「適度」で、どこからが「過度」なのか。その線引きは難しいが、隣の学校に負けないようにとか、隣の市町村に負けないようにと努力するのは、それほど悪いことではない。

 まだ十分時間が取れなくて、学習状況調査の結果までは見ていないが、私としては毎年、こちらの方が参考になる。いずれ報告しようと思う。

 参考までに都道府県別結果である。
 教科ごとの順位をから、平均順位を求め、高い順に並べたものだ。
 (画像が荒くて見にくいと思うが、だいたいでいいだろう)
 平成28年度全国学力テスト・中学生・都道府県別順位

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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