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塾の「居酒屋化」が進んでいる件

 先日、公立高校の教頭先生(現職)と飲む機会があった。酒を飲むことにはあまり積極的でない私だが、若いころ一緒に仕事した仲間であるから、そういう場合は別だ。

 さて、大宮駅近くの居酒屋に入った。
 若い店員がオーダーを取りに来る。
 初めての店なので、「これ、大きさどれ位?」とか、「この鍋、何人前?」とか、いろいろと店員に聞くわけだが、「いや、ちょっとそれは…」みたいな感じで、どうも要領を得ない。

 「まあ、アルバイトだしな」と、寛大な私。
 すると、その店員。「今日からなんです」ときた。
 客の前に出たら、正社員もアルバイトもないんだぞ。でもまあ、ここは説教する場ではない。
 「じゃあ、分かる人に聞いてきてよ。それから注文するから」で、とりあえず収める。

 今日から入ったアルバイトをいきなり第一線に投入するところが実に大胆だ。しかし、若い店員は非常に心もとないながらも、忙しい時間帯、それなりに戦力にはなっている。

  「素人の戦力化」。

 これが今、いろんな業種で進んでいる。居酒屋、コンビニ、ファーストフード等々。
 そして、学習塾もまた、素人の戦力化が進んでいる業種の一つに数えられる。(というのは、私の個人的な見解である)

 昨今は、個別指導が大流行である。
 で、この個別指導、教える側には、専門的な知識や技術がいらない。もちろん、教科に関する知識、すなわち一定レベル以上の学力は必要だが、板書の技術も不要だし、数十人の生徒を前に教室全体をコントロールする技術も求められない。
「今日からなんです」という素人を導入するには、もってこいのシステムなのだ。

 個別指導は、消費者側(お客)のニーズにも合っている。分かるまで何度だって教えてくれるし、答えを間違ってみんなの前で恥ずかしい思いをすることもない。
 それに加えて、塾側にも、訓練に時間をかけることなく、素人をどんどん戦力化できるというメリットがある。

 当分、個別指導の隆盛は続きそうであるが、一方で、学習の過程においては競争や協調も欠かせない。みんなで学ぶことの効果である。
 が、その話はまた別の機会にしょう。

 「とりあえずビール」が来たので、乾杯。

 

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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