正答率・通過率にも注目(9月号)
UPテスト入試情報(平成28年9月号)
正答率・通過率にも注目。
模擬試験を受けたあと、気になるのは平均点・順位・偏差値・合否判定などだと思いますが、もう一つ注目してもらいたいものがあります。それは、問題ごとの正答率・通過率です。
UPテストでも、個人成績表の裏面に、小問ごとの正答率を載せていますので、答案返却後は必ずチェックする習慣にしてください。
■正答率と通過率の違い
通過率という考え方が分かりにくいと思われるので、そのことを説明します。
正答率は、単純に、正答した人の割合と考えてください。10人中7人がその問題を正解すれば正答率は70%です。記号選択問題のように、正答だった人と誤答だった人のどちらかしかない問題ならこれで済みます。
ただ、問題の中には記述式問題のように「部分点を与える」ものがあります。仮に5点満点の問題だとすると、5点の人から0点の人までいることになります。その場合、5点の人は正答、0点の人は誤答でいいとして、4点、3点、2点、1点の人をどう扱うかですが、そこで登場するのが通過率という考え方です。
(例)配点(満点)が5点。6人の受験者がいて、5点から0点まで、1人ずつだった場合。
5点 1人
4点 1人
3点 1人
2点 1人
1点 1人
0点 1人
まず、6人全員の総得点を出します。
5×1+4×1+3×1+2×1+1×1+0×1=15
これを(配点×受験者数)、つまり全員が満点であった場合の点数で割ります。
15÷(5×6)=0.5
これで、通過率は50%と出ます。
以上の計算式から分かるように、5点や4点の人が多ければ通過率は高くなりますし、1点や2点の人が多ければ通過率は低くなるわけです。
■正答率・通過率の高い問題を間違っていないか
正答率や通過率が、受験生全体の出来具合を表していることが分かりました。
そこで皆さんが確認しなければならないのが、正答率・通過率の高い問題を間違ってい
かったかということです。
これらは、みんなが良く出来た、比較的易しい問題だったということです。あるいは、きわめて基本的な問題だったとも言えます。
1点、2点を争う入試において、他の受験生がみんな出来た問題を自分だけ間違った状況というのを考えてみてください。これは明らかに不利でしょう。
こうした考えに立てば、正答率・通過率がきわめて低かった問題を間違った場合は、それほど大きなショックを受ける必要はないということになります。
もちろん、難易度の高い学校を受ける場合は、そうも言っていられませんが、その場合でも、「入試本番までに出来るようにしておけばいいではないか」と、少し余裕を持って考えることもできるわけです。
■模試はすべて取っておく
皆さんは、これから多くの模試や実力テストを受けると思いますが、成績表だけでなく、問題用紙や解答用紙をすべて保存しておくことを強く勧めます。
模試や実力テストは、一種の予想問題ですから、入試直前にもう一度見直して、出来ない問題はないかどうか確認してほしいのです。
本番のとき、以前にやったことがある問題が出て、それが出来なかったら悔しいでしょう。初めて出会う問題だったら、まだあきらめもつくかもしれませんが、以前にやったことがあって、それをまた間違ってしまったらガッカリです。
きれいにファイルに保存できればベストですが、それができない場合は、専用の引き出しやボックスを設けるとか、さもなければ、大きな袋を用意して、とりあえず全部そこに「突っ込んでおく」という方法でもいいです。とりあえず、あっちこっち探さなくてもいいという状態にしておくことです。
模試で出た問題がそっくりそのまま本番で出るというのは、めったにないことですが、似たような問題が出ることはしばしばあるので、ぜひ実行してください。
正答率・通過率にも注目。
模擬試験を受けたあと、気になるのは平均点・順位・偏差値・合否判定などだと思いますが、もう一つ注目してもらいたいものがあります。それは、問題ごとの正答率・通過率です。
UPテストでも、個人成績表の裏面に、小問ごとの正答率を載せていますので、答案返却後は必ずチェックする習慣にしてください。
■正答率と通過率の違い
通過率という考え方が分かりにくいと思われるので、そのことを説明します。
正答率は、単純に、正答した人の割合と考えてください。10人中7人がその問題を正解すれば正答率は70%です。記号選択問題のように、正答だった人と誤答だった人のどちらかしかない問題ならこれで済みます。
ただ、問題の中には記述式問題のように「部分点を与える」ものがあります。仮に5点満点の問題だとすると、5点の人から0点の人までいることになります。その場合、5点の人は正答、0点の人は誤答でいいとして、4点、3点、2点、1点の人をどう扱うかですが、そこで登場するのが通過率という考え方です。
(例)配点(満点)が5点。6人の受験者がいて、5点から0点まで、1人ずつだった場合。
5点 1人
4点 1人
3点 1人
2点 1人
1点 1人
0点 1人
まず、6人全員の総得点を出します。
5×1+4×1+3×1+2×1+1×1+0×1=15
これを(配点×受験者数)、つまり全員が満点であった場合の点数で割ります。
15÷(5×6)=0.5
これで、通過率は50%と出ます。
以上の計算式から分かるように、5点や4点の人が多ければ通過率は高くなりますし、1点や2点の人が多ければ通過率は低くなるわけです。
■正答率・通過率の高い問題を間違っていないか
正答率や通過率が、受験生全体の出来具合を表していることが分かりました。
そこで皆さんが確認しなければならないのが、正答率・通過率の高い問題を間違ってい
かったかということです。
これらは、みんなが良く出来た、比較的易しい問題だったということです。あるいは、きわめて基本的な問題だったとも言えます。
1点、2点を争う入試において、他の受験生がみんな出来た問題を自分だけ間違った状況というのを考えてみてください。これは明らかに不利でしょう。
こうした考えに立てば、正答率・通過率がきわめて低かった問題を間違った場合は、それほど大きなショックを受ける必要はないということになります。
もちろん、難易度の高い学校を受ける場合は、そうも言っていられませんが、その場合でも、「入試本番までに出来るようにしておけばいいではないか」と、少し余裕を持って考えることもできるわけです。
■模試はすべて取っておく
皆さんは、これから多くの模試や実力テストを受けると思いますが、成績表だけでなく、問題用紙や解答用紙をすべて保存しておくことを強く勧めます。
模試や実力テストは、一種の予想問題ですから、入試直前にもう一度見直して、出来ない問題はないかどうか確認してほしいのです。
本番のとき、以前にやったことがある問題が出て、それが出来なかったら悔しいでしょう。初めて出会う問題だったら、まだあきらめもつくかもしれませんが、以前にやったことがあって、それをまた間違ってしまったらガッカリです。
きれいにファイルに保存できればベストですが、それができない場合は、専用の引き出しやボックスを設けるとか、さもなければ、大きな袋を用意して、とりあえず全部そこに「突っ込んでおく」という方法でもいいです。とりあえず、あっちこっち探さなくてもいいという状態にしておくことです。
模試で出た問題がそっくりそのまま本番で出るというのは、めったにないことですが、似たような問題が出ることはしばしばあるので、ぜひ実行してください。