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UPテスト入試情報(平成28年8月号)
「量より質」ではなく、「質より量」である。

 よく勉強は「量より質だ」という言葉を聞きます。ただ時間だけやっても、中身が伴わなければダメだという意味だと思います。
その通りでしょう。
ただし、それを認めた上で、やはり「量も大事である」という話をしておこうと思います。

■質の高い勉強は時間がかかる

 前号で過去問の話を取り上げましたが、過去問は、問題を解いて答え合わせをして、それで終わりではありません。それだけでも一定の効果はありますが、さらに効果を上げるには、教科書の確認という作業を付け加える必要があります。
 これは、問題が解けなかったり間違ったりしたときだけでなく、解けた場合でも同じです。とにかく一度教科書を確認する。
 この作業は結構面倒だし、時間もかかります。でも、結果として何度も何度も教科書を読み返すことになりますから、そのうちに教科書の内容が完ぺきに頭の中に入ってきます。本番のときは、教科書をそばに置いているのと同じ状態で試験を受けることができます。
 さて、このような勉強は、質の低い勉強ということになるでしょうか。
 逆ですね。
 ですから、質の高い勉強をすれば時間が短縮できるというのは、必ずしも正しくなくて、質の高い勉強をめざすと、かえって時間がかかるということもあるわけです。

◆教科書以外からの出題はあり得ない
 
 上で述べたことと関連しますが、公立入試の出題内容は、すべて教科書からと決まっています。
 ときどき、社会では時事問題が出されるから新聞を読むようにというアドバイスが聞かれますが、時事問題は出ません。なぜなら、つい最近のニュースは、どんなに重要であっても教科書にはまだ出ていないからです。
 このように、とにかく教科書重視という立場から問題は作られていますから、教科書を何度も読み返し、暗記してしまうぐらいやるのが合格に近づく勉強法なのです。
 問題集をやるときは、必ず教科書を手元に置いてやるという習慣をつけてもらいたいと思います。

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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