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第二、第三の森友を防ぐ方法

 森友学園の件は、あまりニュースを見ないようにしている。
 本来なら、学校ネタや教育ネタは細かく拾って行くべきなのだが、少し放っておくという方法があってもいい。
 皆さんに、そうあるべきだと言っているのではなく、私は時々そういう手を使っているという話だ。
 ネットやワイドショーなどで面白おかしく取り上げられている話題の多くは、後になってみれば、どうでもいいことが大半である。だから、しばらく放っておく。

 文部科学省の学校基本調査によれば、幼稚園は全国に1万1252園ある。そのうち7076園が私立である。
 これだけあれば、中には変な幼稚園もあるだろう。しかし、そういう変な園は、市場における競争の中で淘汰されればいいのだ。
 もちろん、法治国家であるから、違法行為は厳しく処罰されなくてはならないが。

 少子化の進行により、幼稚園の数や園児の数は確実に減っている。これはやむを得ない。しかし、意外なのは、小学校・中学校・高校に関しては、公立が減っている一方で、私立は僅かながらではあるが、増えていることだ。
 小学校 公立291校減 私立3校増
 中学校 公立82校減 私立2校増
 高校  公立15校減 私立1校増

 たかが全国で1校や2校であるが、普通に考えれば減りそうな時代に、増えているというところが、私としては意外な発見であった。
 そんなことも知らんかったのかと言われれば、その通りだが、今の今まで知らなかった。

 こんな難しい時代に新しく学校を作ろうという人を私は応援したいと思う。私の立ち位置からすれば、そういうことになる。ただ、森友みたいなのは勘弁してもらいたい。いくら私立は自由な教育が「売り」とは言っても、度が過ぎるというものである。

 なお、読者の皆さんは先刻ご承知とは思うが、学校の校長の場合、教員免許を所持しているとか、教育経験があるとか、いくつかの資格要件がある。近年は、民間人校長の採用などの流れもあって、緩和の方向に向かっているが、それでも一定の資格要件はある。
 それに対し、学校法人の理事長は、経営者であるから、必ずしも教育者である必要はない。誰でもなれる。

 この、誰でもなれるは、いい面も悪い面もあって、いい面は既存の学校社会以外からの有為な人材の参入を阻まないことである。しかし、無資格・無経験者の参入も阻めないという悪い面もある。学校経営で一山当てようなんていう輩(やから)も現れるかもしれない。

 審査を厳格にすれば良さそうなものだが限界はある。ここはやはり、そういう学校には子供を入れないとか、そういう学校の先生にはならないとか、私の立場で言えば、そういう学校は応援しないとか、そのような方法で対処するしかないだろう。今のところ、そんな方法しか思いつかない。

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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