「なにか質問ある?オーラ」が出てるんじゃないですか
私は無口である。いつも怖い顔をしている。愛嬌がない。取っ付きづらい。威張っている。
人からそう言われるだけでなく、自分でもそうだろうなと思っている。
ところが、である。
外を歩いていると、年中、道を尋ねられる。
先日も書いたが、京都で外人2人からコインロッカーの使い方を尋ねられたし、昨日もまた浦和の街で、外人からホテルへの行き方を聞かれた。
オマエラ、オレが怖くねえのか。
ここ数日は、たまたま外人だったが、いつもは日本人だ。多い時は日に3回ぐらい道を聞かれたことがある。
ジョギング中にもよく聞かれる。
あのさ、オレ急いでんだよ。走ってるの。見れば分かるでしょう。
だいぶ前の話だが、知り合いと連れ立って歩きながら、「オレ、なぜか人に道を尋ねられるんだよね」、「ウッソー、そんな怖い顔のオジサンに声かける人なんているわけないじゃん」なんて会話を交わしているとその時、「あの、〇〇はどっちに行けばいいでしょうか」と尋ねてきた人がいた。
呆気にとられる連れ。
「ほら、これだよ」と私。
そして数分後。信号待ちをしていると、またしても「駅は、どっちでいいでしょうか」。
「おいおい、嘘だろう」と連れ。
「だから、言ってるだろう。この調子なんだよ」と私。
私がブスッとした怖い顔で歩いているのは間違いない。自信を持って言える。家族も親せきも知り合いも、みんな認めている。
なのに、見ず知らずの人間がなんで声をかけてくるんだ。
まったく不思議なことである。
そうか。オレの本性を知らんのだな。ちょっとでもオレを知っているやつは、気安く声なんてかけてこないぞ。知らないからできるんだ。
なんてことを考えていたら、ある人が面白い見解を述べた。
その人は学校の先生なのだが、「もしかしたら、『なんか質問ある?オーラ』が出てるんじゃないですか」と言うのである。
なんだよ、その「なんか質問ある?オーラ」っていうのは。聞いたことねえぞ。
「だから、ふだん教室で、生徒を見渡して『さあ、何でも聞いてこい。質問あるか』みたいな雰囲気出すことってあるじゃないですか。それが出てるんじゃないですか」。
なるほど。
でも、オレはもう先生じゃないしな。先生だったら、そういうのは必要かもしらんが、昔のクセが抜けてないとしたら、それはそれで問題だ。
まあ、どっちにしても困ってる人を助けてるんだから、とりあえずこのままでいいか。
人からそう言われるだけでなく、自分でもそうだろうなと思っている。
ところが、である。
外を歩いていると、年中、道を尋ねられる。
先日も書いたが、京都で外人2人からコインロッカーの使い方を尋ねられたし、昨日もまた浦和の街で、外人からホテルへの行き方を聞かれた。
オマエラ、オレが怖くねえのか。
ここ数日は、たまたま外人だったが、いつもは日本人だ。多い時は日に3回ぐらい道を聞かれたことがある。
ジョギング中にもよく聞かれる。
あのさ、オレ急いでんだよ。走ってるの。見れば分かるでしょう。
だいぶ前の話だが、知り合いと連れ立って歩きながら、「オレ、なぜか人に道を尋ねられるんだよね」、「ウッソー、そんな怖い顔のオジサンに声かける人なんているわけないじゃん」なんて会話を交わしているとその時、「あの、〇〇はどっちに行けばいいでしょうか」と尋ねてきた人がいた。
呆気にとられる連れ。
「ほら、これだよ」と私。
そして数分後。信号待ちをしていると、またしても「駅は、どっちでいいでしょうか」。
「おいおい、嘘だろう」と連れ。
「だから、言ってるだろう。この調子なんだよ」と私。
私がブスッとした怖い顔で歩いているのは間違いない。自信を持って言える。家族も親せきも知り合いも、みんな認めている。
なのに、見ず知らずの人間がなんで声をかけてくるんだ。
まったく不思議なことである。
そうか。オレの本性を知らんのだな。ちょっとでもオレを知っているやつは、気安く声なんてかけてこないぞ。知らないからできるんだ。
なんてことを考えていたら、ある人が面白い見解を述べた。
その人は学校の先生なのだが、「もしかしたら、『なんか質問ある?オーラ』が出てるんじゃないですか」と言うのである。
なんだよ、その「なんか質問ある?オーラ」っていうのは。聞いたことねえぞ。
「だから、ふだん教室で、生徒を見渡して『さあ、何でも聞いてこい。質問あるか』みたいな雰囲気出すことってあるじゃないですか。それが出てるんじゃないですか」。
なるほど。
でも、オレはもう先生じゃないしな。先生だったら、そういうのは必要かもしらんが、昔のクセが抜けてないとしたら、それはそれで問題だ。
まあ、どっちにしても困ってる人を助けてるんだから、とりあえずこのままでいいか。