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得意を思う存分やらせてあげたいが

 得意科目を伸ばすのが先か、不得意科目を克服するのが先か。

 これって、1教科100点満点のペーパーテストの話だから悩むのであって、一般論として長所を伸ばすか、短所を直すかという話ならば、長所を徹底的に伸ばしましょう、で問題なかろう。
 短所・欠点のない人が、いかに魅力がなく、役立たずであるかは、社会人ならみんな知っていることだ。

 入試対策として、得意科目優先か、不得意科目優先かを悩むのは、100点という上限が決まっているからだ。

 英語が好きで、得意な子がいたとする。さらに伸ばそうと思うなら、たとえばの話、原書でも何でも読ませたらいい。でも、そんなものは入試には不必要な力だ。200点、300点取れる力が付いたとしても、入試で取れる点数の上限は100点なのだから。

 歴史好き、数学好き、動物好き、読書好き。
 いろんな生徒がいて、そういう力を思う存分伸ばしてやりたい。
 先生だったら、だれだってそう思うだろう。

 しかし、今はそのことより、足を引っ張っている不得意科目を、5点でも10点でも伸ばしたほうがいい。そういう現実がある。

 英語95点、数学50点の子がいたら、遠い将来を思えば、この子は英語をもっともっとやったほうがいいのだが、入試対策としては、あと5点しか上乗せできない英語より、10点でも20点でも上乗せできる数学に時間を割いたほうがいいに決まっている。

  私は中学生を直接指導する立場にはないので、新聞やテレビで無責任なことを言っているが、十人十色の生徒を目の前にした中学校や塾の先生は、さぞ大変なことだろうといつも思っている。

 好きなことをほどほどにして、嫌いなことをやれと言うのは、あまり気の進まない指導であるが、まあ、あと4か月の辛抱だから、それも仕方あるまい。

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苦手

苦手をどう攻略するか、このことから逃げなかったら、きっと何か道が見えます。

苦手なものに立ち向かうのは本当に大変だけど、数学のような教科だと、
わからなかったものがおぼろげながら理解できそうになり、そしてとうとう自力で解けたときの喜びは・・何物にも変えがたいものです。

いずれ大人になって仕事をしたら、全く得意分野でなくてもやらなくてはならない。そんな時、受験の時の気持ちを思い出して、よっしゃ立ち向かうか、という気になれたら、それは人生の大収穫だと思います。
きっと役に立つ。

それに苦手科目をあと5点、10点、上げるなんて、受験じゃなければ頑張れません。
でも、だから、今がチャンスです。

受験生、頑張ってほしい!!
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梅野弘之

Author:梅野弘之
受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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