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県議会で質問「数学で正答率0.4%の難問」

 6月18日(火)付埼玉新聞に、「正答率0.4%の問題 昨年の高校入試」という記事があった。
 おや? もう分析結果が出たのかと思ったら、昨年、つまり24年度入試の話ではないか。一番最近の入試は、今年4月の高校入学者が受けた25年度入試であるから。ずいぶん前の話だ。

 記事によると、昨年3月に実施された公立高校入試の数学で「正答率が0.4%しかない設問があったことが、17日、県議会の浅野目義英議員(民主・無所属の会)の一般質問で明らかになった」というのだが、ちょっと待て。正答率などが県教委ホームページに掲載されたのは、たしか昨年の7月だ。
 以来私は、この分析データは参考になるから受験生は見ておいた方がいいと、いろいろなところで言ってきた。中学校や塾の先生も、見るように勧めただろう。したがって、かなりの数の受験生は、正答率がきわめて低い問題があったことは知っていたはずだ。そして、当然そうした問題への対策を練ったことだろう。
 また、私はテレビ埼玉で「公立入試の傾向と対策」という番組に出演しているが、昨年11月に放送した同番組でも、正答率が低い問題については取り上げている。

 という状況であるから、記事の「議員の質問で明らかになった」という表現はおかしくないか。議員が質問しなくたって、とっくに明らかになっている。
 浅野目議員が最近になって知ったのは、まあ仕方ないことだと思うが、それにしても取り上げる時期が遅すぎる。一体なぜ、今この時期なのか。謎である。
 また、埼玉新聞の入試関連記事を一手に引き受けているはずの砂生敏一記者が、1年も前に公表されているデータを知らないはずはなく、そうなると、なぜ議員の質問があって初めて明るみに出たと読めるような書き方をするのか。これまた謎である。

 ところで、正答率0.4%の問題が適切かどうかということだが、入試問題というのは、差がつくものでなければならない。そうでなければ合否が決まらないからだ。よって、全員正解または全員不正解であるような問題は、入試問題としては不適切または失敗作ということになるだろう。正答率0.4%は、ちょっと失敗だったか。

 ただ、新聞の見出しを見ると、県教委が受験生をいたずらに苦しめるような出題をしたかのようにも読めるが、それは違う。すべての問題は、きっちりと中学校学習指導要領に則って作られている。教科書に出ており、中学校で習った範囲からの出題となっている。
 それができないのは、受験生(中学生)の勉強不足にも原因がある。

 文部科学省が実施している全国学力調査の結果を見ると、埼玉県の中学生の成績は関東では一番か二番目に低く、全国的にも下位にある。私などはむしろ、このことを「明らかに」してほしいと思っている。

 

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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