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国会議員はちゃんと法律作れよ

 加計学園の岡山理科大獣医学部がようやく正式認可になった。

 大学側から見れば、「ようやく終わった」のではなく、「やっと始まる」のである。
 来年4月、どれだけの学生が集められるか。6年後、どれだけ獣医師国家試験に合格させられるか。
 認可まで10年以上を費やしたが、本当の勝負はこれからだ。
 ぜひ、頑張ってもらおう。

 大学が経営的に成功するかどうかは、実際に始まってみなければ分からない。
 そこで文部科学省は、設置基準を設け、それを満たしていれば認可するという立場をとってきた。
 ところが、獣医学部に限っては、半世紀以上にわたって認可申請すら受け付けなかった。ここがそもそもおかしい。
 で、ここを突破するのに国家戦略特区の仕組みを使おうとした。これまたおかしい。たかが私立大学の新設学部の認可である。どこが国家戦略だ。

 と、これまで嫌と言うほど語られてきたことだが、今回の件で、認可の仕組みや行政の役割とか、法制度とか、いろいろな問題点が浮き彫りになってきた。
 国会の役割は、これらを正すことである。
 二度と同じようなことが起こらないように、ちゃんと法律作れよという話だ。
 誰かが不正を働いたとか法に背いたということならば、それは司法がやればよろしい。

 日本のような議院内閣制をとる国では、行政府と立法府の境目があいまいなのはやむを得ないのだが、行政府が役人の手を借りて法律案を作って、国会議員はただそれらに対し賛成か反対かの意思表示をするだけというのでは、高い歳費(給料)を払う意味がない。

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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