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頑張る子の指導を忘れてはいけない

 京都・立命館中学校のマラソン大会で、中2の男子生徒がゴール後に倒れ、心肺停止状態で病院に搬送された。
 新聞報道によると、生徒は14キロコースを完走した後に倒れたということだ。

 中学生に14キロというのは、ちょっと長いなとも思うが、5キロや10キロだったら事故が防げたかというと、それは分からない。
 ふだんハーフマラソンを中心に走っている私も、たまに10キロのレースに出てみたりするが、距離が短い分、スピードレースになって、心臓への負荷はこっちの方が高い。

 私は今回の事故から、頑張る子の指導ということについて考えてみた。
 事はマラソン大会に限らない。
 生徒には、何事も頑張ろうとしない子がいれば、何でもかんでも頑張ってしまう子がいる。

 先生は、どうしたって頑張ろうとしない子の方に目が向く。そして、何とか頑張らせようとする。頑張ることの大切さを教えようとする。
 まあ、効果はさほど期待できないのだが、「じゃあ、やんなくていいよ」とか「適当でいいよ」では教育にならない。

 一方で、放っておいても頑張る子がいる。手のかからない子たちだ。
 先生は、時として頑張らない子の指導にかまけて、頑張る子の指導がおろそかになる。

 しかし、よくよく考えてみれば、頑張る子の方が危険と隣り合わせということもある。頑張る子は、頑張り過ぎてしまう可能性があるからだ。

 「無理はするなよ」。
 先生はなかなか言えない。下手にそんなことを言えば、最初から頑張る気のない生徒に、恰好の口実を与えてしまう。
 だが、そちらに気を取られて、頑張る子に対して必要な一言を言うのを忘れる。

 新聞報道の範囲だけなので、私は、今回のマラソン大会の事故について、どうこう言うつもりはない。
 ただ、そう言えば、ついつい頑張らない子の指導に気を取られ過ぎて、頑張る子や頑張り過ぎる子の指導が手薄になっていたことも多いよなと、昔のことを反省しているのだ。

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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