資格は高校入試に有利となるか
つい最近、受験生のお母さんから「(英検などの)資格を持っていないと不利になるか」という質問を受けました。必ず出る質問です。
そこで、埼玉県公立高校入試において、資格取得がどのように扱われているかを調査してみました。
資格にはいろいろありますが、ここでは英語検定(英検)を取り上げます。
ほぼすべての学校が、英検の資格取得を評価します。ただし、何級以上から評価するかという基準が学校ごとに異なります。(以下、埼玉県公立高校・普通科の例です)
◆2級以上
浦和・大宮・春日部・川越女子
2級のレベルは、高校卒業程度とされていますから、これらの学校を受けるような人の中にもほとんどいないと考えられます。誰もクリアできないような高いレベルを設定していますから、ここで得点できる人はきわめて少なく、結果として差がつきません。
◆準2級以上
朝霞・浦和一女・浦和西・小川・春日部女子・川口北・川越・熊谷・熊谷女子・熊谷西・越ヶ谷・越谷北・所沢・所沢北・所沢西・不動岡・本庄・松山・松山女子・和光国際・蕨・市立川口・市立浦和・浦和南・大宮北
準2級のレベルは、高校中級程度とされていますから、これも中学生では少ないでしょう。クリアしている人は有利ですが、クリアしていない人の方が多数派ですから、ここでも大きな差がつくことはありません。
難関と言われている学校は、このように高いレベルを設定しているので、結果として、英検の資格の有無で差がつくことは少ないだろうというのが結論です。
さらにもう一つ指摘しておきたいのが、全体の中での割合です。
合否は、5教科の学力検査と調査書の得点の合計で決まりますが、学力検査を「6」、調査書を「4」の割合でみる学校が多くなっています。
調査書の重みは、相対的に軽いわけですが、その調査書の得点のうち、だいたい6割から7割を占めるのが9教科の得点、いわゆる内申点です。そして、部活動などの得点が2割から3割あって、残りの1割程度が、その他の活動の得点ということになり、英検の得点は、その他の活動の得点としてカウントされます。
このことから、英検の資格で得点をもらえても、全体の中ではわずかな得点アップにしかならないということが分かります。
資格を持っていてもそれほど大きなアドバンテージにはならないというのが私の結論です。ということは、持っていない人も心配は要らないということです。
最後に、誤解のないように言っておきますが、私は資格に挑戦することを否定しているのではありません。むしろ良いことだと思っています。高校入試における有利不利について言っているだけです。
そこで、埼玉県公立高校入試において、資格取得がどのように扱われているかを調査してみました。
資格にはいろいろありますが、ここでは英語検定(英検)を取り上げます。
ほぼすべての学校が、英検の資格取得を評価します。ただし、何級以上から評価するかという基準が学校ごとに異なります。(以下、埼玉県公立高校・普通科の例です)
◆2級以上
浦和・大宮・春日部・川越女子
2級のレベルは、高校卒業程度とされていますから、これらの学校を受けるような人の中にもほとんどいないと考えられます。誰もクリアできないような高いレベルを設定していますから、ここで得点できる人はきわめて少なく、結果として差がつきません。
◆準2級以上
朝霞・浦和一女・浦和西・小川・春日部女子・川口北・川越・熊谷・熊谷女子・熊谷西・越ヶ谷・越谷北・所沢・所沢北・所沢西・不動岡・本庄・松山・松山女子・和光国際・蕨・市立川口・市立浦和・浦和南・大宮北
準2級のレベルは、高校中級程度とされていますから、これも中学生では少ないでしょう。クリアしている人は有利ですが、クリアしていない人の方が多数派ですから、ここでも大きな差がつくことはありません。
難関と言われている学校は、このように高いレベルを設定しているので、結果として、英検の資格の有無で差がつくことは少ないだろうというのが結論です。
さらにもう一つ指摘しておきたいのが、全体の中での割合です。
合否は、5教科の学力検査と調査書の得点の合計で決まりますが、学力検査を「6」、調査書を「4」の割合でみる学校が多くなっています。
調査書の重みは、相対的に軽いわけですが、その調査書の得点のうち、だいたい6割から7割を占めるのが9教科の得点、いわゆる内申点です。そして、部活動などの得点が2割から3割あって、残りの1割程度が、その他の活動の得点ということになり、英検の得点は、その他の活動の得点としてカウントされます。
このことから、英検の資格で得点をもらえても、全体の中ではわずかな得点アップにしかならないということが分かります。
資格を持っていてもそれほど大きなアドバンテージにはならないというのが私の結論です。ということは、持っていない人も心配は要らないということです。
最後に、誤解のないように言っておきますが、私は資格に挑戦することを否定しているのではありません。むしろ良いことだと思っています。高校入試における有利不利について言っているだけです。