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将来の学びは理科と社会の先にある

 高校入試において軽く見られている理科と社会であるが、学問というのは主に理科と社会の延長線上にあるという話である。

 公立入試では、どの教科も100点満点であり軽重はない。私立入試は通常、英語・数学・国語の3教科で行われる。塾では主に英語と数学を教えている。
 以上をまとめると、
 「英語と数学>国語>理科と社会」という感じになる。

 最近の大学は、学部の数が非常に多いのだが、伝統的な学部で考えてみると中学高校の教科との関係は次のようになる。
●法学部→高校では「政治・経済」、中学では「社会(公民)」で学ぶ内容
●経済学部・経営学部・商学部・社会学部など→上に同じ
●文学部→高校・中学共に「国語」で学ぶ内容。史学科は高校では「日本史」「世界史」、中学では「社会(歴史)」で学ぶ内容。英文科は中高共に「英語」で学ぶ内容。
●工学部→高校では「物理」「化学」、中学では「理科(第一分野)」で学ぶ内容。
●理学部→高校では「物理」「化学」「生物」「地学」、中学では「理科」で学ぶ内容。数学科は中高共に「数学」で学ぶ内容。

 非常に大雑把だが、学問というのは主に理科と社会の延長線上にあるというのは、以上のことからである。

 では、あれほど大事だと言われていた英語・数学・国語はどこへ行ってしまったのか。
 それ自体を学問として学ぶ場合もあるが、主として研究や発表のための「道具=ツール」として生き残り、重要な役割を果たすのである。

 英語や国語の力がなければ文献も読めないし、論文を書くことも発表することもできない。数学の力がなければ調査や分析ができない。
 どんな学問分野に進もうとも、英語・数学・国語はずっと付いて回る。だから、この3教科は基本と呼ばれ、重視されるのである。

 英語・数学・国語が得意だとか、好きとか面白いというのは素晴らしいことだが、将来の学びや、職業は、理科・社会の先にあるので、そのどちらかが得意とか、その中のいずれかの分野や単元が好きとか面白いと言えるようになったほうがいい。理科・社会の中になければ、音楽・美術・技家・保体でもいい。

 以上は、「理科と社会はどうでもいい」と言っている中学生に、「そうではないんだよ」と諭したときの話をまとめたものだ。

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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