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「塾説はインフルエンサー・マーケティングである」説を語る

 インフルエンサー(Influencer)の話をしておこう。
 もう流行は終わったでしょう? って、それはインフルエンザね。
 そうではなく、子供たちには、乃木坂46が歌ってたでしょと言えば通じちゃうかもしれないインフルエンサーだ。

 インフルエンサーとはマーケティング用語で、人々の消費行動に強い影響を与える人物のこと。
 インフルエンサーにアプローチし、かれらによって好意的なメッセージを広げてもらおうとするのがインフルエンサー・マーケティング。

 今なぜこの話かというと、5月、6月は塾対象説明会(通称「塾説(じゅくせつ」)のシーズンなのだが、これは一種のインフルエンサー・マーケティングではないかと思ったからだ。 
 受験生・保護者に直接アプローチするのが受験生向け学校説明会。その受験生・保護者の意思決定に強い影響を与える可能性があるのが塾の先生だとしたら、塾の先生を対象とした説明会を実施する意味は大いにある。

 「塾説はインフルエンサー・マーケティングである」説
 これがが正しいとすれば、主催する学校側もそこを十分に意識した方法論を考えなければならない。

 出席者が多ければ塾説が成功したと言えるのか。

 出席者の頭数が多ければ何となく気分はいいが、受験生の意思決定に強い影響を与える人物、すなわちインフルエンサーがどれだけ出席してくれたかのほうが、よほど重要である。塾生を一人も送り込んでくれない人物(塾長)が何人来てくれたって募集の力にはならない。
 ブログやラインやツイッター、あるいはその他の手段で、好意的な情報発信をし、受験者増につなげてくれる人は歓迎だが、何のアクションも起こしてくれない人や、ネガティブ情報を発信するような人はお断りだ。
 極端な話をすれば、インフルエンサーをたった10人集めて情報を伝えたほうが、そうではない人を100人集めるよりも効果的だ。コスパ(コスト・パフォーマンス)もその方が圧倒的によろしい。

 結論として。
 インフルエンサーを一人でも多く集めましょう。

 せっかくインフルエンサーにたくさん集まってもらっても、かれらが思わず人に伝えたくなる魅力的な情報を発信しなければ意味がない。
 塾説なんだから、塾の先生に理解してもらえばいいだろうではダメだ。学校にとって真の顧客は、塾の先生のその先にいるのだから、この話が塾の先生を通して、受験生・保護者にどう伝わるかを意識した説明が必要だ。
 塾に戻って、どの話をどう伝えてほしいのか。そこまで計算した説明になっているかな?

 元々頭の良い先生たちなのだから、この程度のヒントがあれば、いろいろ考えてくれるだろう。

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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