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認知度を高めないと受験者は増やせない

 何を今さらと言われそうだが、知名度と認知度の話をしておこう。
 生徒募集を念頭に置いた話だ。

 給与が高い会社としてよく名前が挙がるのでキーエンスという社名は知っているが、何をやっている会社かよく分からない。視聴率が高い「世界の果てまでイッテQ!」という番組名は知っているが、見ていないので中身は分からない。ユニバーサルスタジオジャパンは知っているが、どうやって行ったらいいか分からず、どんなアトラクションがあるかもよく分からない(ここでプチ自慢だけどアメリカの方は行ったことあるよ)。

 ことほど左様に、名前は知っているが中身はよく分からんということは多いものである。つまり、自分の中で「知名度」はあるが、「認知度」は低いという状態。
 もっとも今は、ネットで調べたり、ユーチューブで見たりすれば大抵のことは分かるわけだが、やはり「知名度」と「認知度」の間には大きな隔たりがある。

 学校広報の視点からは、次のように定義することができる。
 知名度は、学校名が知られていること。
 認知度は、学校の内容が理解されていること。

 知名度は露出を多くすれば高められる。広告の狙いはここにある。何回見たか、何回聞いたかの勝負だ。
 だが、学校名が知られても、それが直ちに受験や入学に結びつくわけではない。知名度の先に認知度があり、これを高めないと、受験や入学という行動に発展しない。

 認知度を高めるには、接触を増やす必要がある。商品の場合だったら、直接会って説明する、あるいは、試食してもらうとか、実際に使ってもらうのが手っ取り早い。
 そういう意味で、学校が説明会を開いたり、個別相談をしたり、体験入学を行ったりすることは、認知度を高めるという点で理にかなっているのである。

 問題は、接触の回数である。何人と接触したか、何回接触したか。
 数が集まらず苦戦している学校は、露出を増やし知名度を高め、接触を増やし認知度を高める。いずれにしても「量」である。
 学校の先生は真面目過ぎて、中身、すなわち「質」にこだわる傾向があるが、「質」より「量」だ。
 ま、勉強も同じかな。

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この記事、「なるほどなあ」と思いながら読ませていただきました。

学校だけでなく塾も、「いい授業をしていれば、生徒は集まる」と考えがちです。でも、どんなに良い授業をしていても、それが広く伝わっていかなければ意味がないのもまた事実だと思います。

その意味では、露出を増やすということも考えていく必要があるんだなあと思いました。
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梅野弘之

Author:梅野弘之
受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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