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最近何かと分の悪い「知識」を擁護してみる

 私は教育や入試に関わる数字に強く、いろんな数字がスラスラ出てくる。
 まあ当然だ。それで飯を食っているのだから。

 これは特別な訓練の成果ではない。ましてや生まれ持った才能でもない。そんなのあったらもっと別の人生を歩んでいる。

 出力(アウトプット)の頻度の問題である。
 
 他のことだったら、年齢から来る衰えで、入力(インプット)してもすぐに自然消滅してしまうが、教育や入試に関わることは事あるたびに出力(アウトプット)するので、忘れることはない。

 結論。
 記憶は出力(アウトプット)、すなわち書いたり、話したりの回数を増やせば自然に強化される。

 なんてことは、今さら大声で言うほどのことはないか。
 先生方はそれが分かっているから、小テストをやったり、授業中発言させたり発表させたり、またはレポートを書かせたりしている。

 一方的な講義方式の評判が良くないのは、生徒が入力(インプット)一辺倒になり、それでは知識が血となり肉とならないからである。
 食材なしで料理はできず、資源なしにモノは作れないのと同様に、知識なしに発見はできないのである。

 知識不要論。とまでは行かないが、昨今どうも「知識」の分が悪い。
 だが、知識なしにどうやって思考すればいいのだ。空っぽの頭で判断なんてできるのか。言葉も意味も知らずどうやって表現すればいいんだ。

 負けるな「知識」。
 ただし、頭の中に眠らしてるだけじゃ、世界のためにならないな。出したり入れたりを繰り返しながら洗練させて行かなきゃいかん。進化させて行く必要がある。流行りのアクティブラーニングやプレゼンテーションも、そのための方法論なのだ。

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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