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パソコン使っても新しい能力はつかないよ

 今どきパソコンもタブレットも使わない。電子黒板もプロジェクターもWiFi環境もない。
 こんな時代遅れの環境じゃ、生徒が来てくれないよ。
 と、お嘆きの先生方。そうだよ、その通りだ。金が無いなんて言い訳してないで、早く何とかしなさい。自分がそうだからよく分かるけど、「金が無い」を変換すると、「能力が無い」か「やる気が無い」のどっちかだ。

 突然だが、腕力をつけるのに石を持ち上げるのと、バーベルやダンベルを持ち上げるのはどっちがいいか。
 答え。同じこと。
 もしバーベルやダンベルのほうが上なら、現代人は昔の人の100倍くらいの腕力になってなきゃいけない。
 ただ、適当な石を見つけるのに時間がかかる。持ちにくい。落としたら危ない。だから、現代人はバーベルやダンベルを使う。その方が時間短縮になり安全性も高い。別に、違った能力が身につくわけじゃない。
 
 パソコンやタブレットは道具だ。道具によって何か今までとは違った超能力が手に入るわけではない。それができるなら今の若者はわれわれの100倍くらいのスーパー人間に成長する。少子化なんて怖くない。
 ただし時間短縮にはなる。効率性、安全性も向上するかもしれない。

 優れた道具を使うと、今まで英語を習得するのに3年かかったのが1年に短縮できるかもしれないじゃなか。英語を習得する能力は昔からあったんだよ。最近になって手に入れた新しい能力じゃない。でも、道具や機械のおかげで短時間で習得できる。ここだよ。

 しかし、この時間短縮を馬鹿にしてはいけない。便利な機械や道具のおかげで、時間を手に入れ、体力も温存されるのだ。
 じゃあ、余った時間と体力を、何にどう使ったらいいか。考えどころはそこだ。

 はっきり言って、何か新しい道具の登場で、人間に別の能力が備わったという歴史はないからね。むしろ、失った能力の方が多いくらいだ。

 ということで、遅ればせながら、これからパソコンやタブレットを導入して、いざICT教育へと考えている学校や先生方は、何か新しい能力をなどと考えないほうがいい。
 時間短縮
 ほぼ似た意味だが効率性
 安全性
 正確性
 このあたりから考えた方が答えが出やすい。

 教科書や参考書や問題集や辞書をタブレットに詰め込んでしまえば、重い鞄とおさらばできて通学が楽になり安全性も高まる。と、こんな感じ。
 パソコン使って無駄な会議なくしました、なんていうのもありじゃないかな。
 パソコンやタブレットを使いこなせるのも広義には能力だが、そんなの40過ぎてからでもなんとかなるさ。

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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