中学生の無免許運転事故死、あの岡山県だったか
7月1日早朝、岡山市北区の国道で中学生5人が乗り、そのうち1人が運転していた乗用車が中央分離帯のポールに衝突する事故があり、女子中学生1人が死亡、4人が重傷。
ニュースの中で「全員、免許を持っていませんでした」と言っていたが、免許持ってる中学生がどこにいる。
痛ましい事故だが、無関係な一般人が巻き添えにならなかったのがせめてもの救い。
岡山と聞いて、ちょっと引っかかるものがあった。何だっけ?
そうだ、あれだ。
今年2月、鳥取県で中学2年生が軽トラックを運転して(当然無免許)、同乗の中学生が死亡する事故があった。その時に調べたデータの中に、たしか岡山県があったような…
無免許運転は刑法犯ではないだろうが、少年非行の多い県はどこだろうと思って調べたのがこれだ。
「中学生・高校生の刑法犯検挙・補導人員及び人口比」(警察庁)
●中学生ワースト順
(数字は検挙・補導人員を生徒数で割ったもので、1000人当たりの人数と考えればよい)
1 沖縄 11.2
2 高知 7.4
3 広島 6.9
4 大阪 6.4
5 鳥取 6.2
6 福岡 5.9
7 滋賀 5.8
8 岡山 5.4
9 兵庫 5.3
9 愛媛 5.3
全国平均 3.7
●高校生ワースト順
1 福岡 6.4
2 神奈川 5.0
2 岡山 5.0
4 兵庫 4.8
5 沖縄 4.8
6 埼玉 4.5
7 東京 4.2
7 奈良 4.2
9 大阪 4.1
10 千葉 3.8
全国平均 3.6
中学生・高校生共にワースト10に入っているのが、大阪・兵庫・福岡・沖縄・岡山の5県。埼玉も多いが、東京・大阪・神奈川・福岡・兵庫・千葉と並べてみると、ほぼ人口順といった感じで、何となく腑に落ちる。愛知が入ってないのが不思議なくらい。となると、やはり岡山が特異な存在に思える。
もう一つ、別のデータ。
岡山県警察生活安全部少年課による「平成28年における岡山の少年非行」の中にある「刑法犯少年の非効率の推移」というもの。ここでは、少年人口(10歳~19歳)1000人あたりに占める刑法犯少年の割合について、岡山県の全国順位(ワースト順)が示されている。
平成24年 全国1位 10.7人(1000人当たり)
平成25年 全国1位 9.4人
平成26年 全国1位 8.8人
平成27年 全国3位 5.7人
平成28年 全国3位 4.6人
岡山県知事・伊原木隆太氏(元はマラソンや駅伝で有名な天満屋の社長だった人)は、2013年8月の岡山県広報紙「晴れの国おかやま」にこう書いている。
「岡山県は、かつて全国に知られた教育県でした。その岡山の教育が、今、暴力行為などの問題行動の発生率や不登校の出現率が全国で最も高く、学力面でも全国低位という危機的な状況に陥っています。子どもは地域の宝であり、教育は未来をつくることに他なりません。だからこそ、県民の皆様の「教育を頼む」という声は切実であり、教育の再生は、間違いなく県政の最重点課題です」
その成果は少しずつ出ているようだが、岡山県と岡山県の先生方には引き続き頑張ってもらおう。
ニュースの中で「全員、免許を持っていませんでした」と言っていたが、免許持ってる中学生がどこにいる。
痛ましい事故だが、無関係な一般人が巻き添えにならなかったのがせめてもの救い。
岡山と聞いて、ちょっと引っかかるものがあった。何だっけ?
そうだ、あれだ。
今年2月、鳥取県で中学2年生が軽トラックを運転して(当然無免許)、同乗の中学生が死亡する事故があった。その時に調べたデータの中に、たしか岡山県があったような…
無免許運転は刑法犯ではないだろうが、少年非行の多い県はどこだろうと思って調べたのがこれだ。
「中学生・高校生の刑法犯検挙・補導人員及び人口比」(警察庁)
●中学生ワースト順
(数字は検挙・補導人員を生徒数で割ったもので、1000人当たりの人数と考えればよい)
1 沖縄 11.2
2 高知 7.4
3 広島 6.9
4 大阪 6.4
5 鳥取 6.2
6 福岡 5.9
7 滋賀 5.8
8 岡山 5.4
9 兵庫 5.3
9 愛媛 5.3
全国平均 3.7
●高校生ワースト順
1 福岡 6.4
2 神奈川 5.0
2 岡山 5.0
4 兵庫 4.8
5 沖縄 4.8
6 埼玉 4.5
7 東京 4.2
7 奈良 4.2
9 大阪 4.1
10 千葉 3.8
全国平均 3.6
中学生・高校生共にワースト10に入っているのが、大阪・兵庫・福岡・沖縄・岡山の5県。埼玉も多いが、東京・大阪・神奈川・福岡・兵庫・千葉と並べてみると、ほぼ人口順といった感じで、何となく腑に落ちる。愛知が入ってないのが不思議なくらい。となると、やはり岡山が特異な存在に思える。
もう一つ、別のデータ。
岡山県警察生活安全部少年課による「平成28年における岡山の少年非行」の中にある「刑法犯少年の非効率の推移」というもの。ここでは、少年人口(10歳~19歳)1000人あたりに占める刑法犯少年の割合について、岡山県の全国順位(ワースト順)が示されている。
平成24年 全国1位 10.7人(1000人当たり)
平成25年 全国1位 9.4人
平成26年 全国1位 8.8人
平成27年 全国3位 5.7人
平成28年 全国3位 4.6人
岡山県知事・伊原木隆太氏(元はマラソンや駅伝で有名な天満屋の社長だった人)は、2013年8月の岡山県広報紙「晴れの国おかやま」にこう書いている。
「岡山県は、かつて全国に知られた教育県でした。その岡山の教育が、今、暴力行為などの問題行動の発生率や不登校の出現率が全国で最も高く、学力面でも全国低位という危機的な状況に陥っています。子どもは地域の宝であり、教育は未来をつくることに他なりません。だからこそ、県民の皆様の「教育を頼む」という声は切実であり、教育の再生は、間違いなく県政の最重点課題です」
その成果は少しずつ出ているようだが、岡山県と岡山県の先生方には引き続き頑張ってもらおう。