豪雨情報にどう接してきたかを振り返る
この度の西日本の大雨は「平成30年7月豪雨」と気象庁により命名された。
多くの死者・行方不明者を出した豪雨がどのように報じられてきたかを振り返ってみた。ソースは朝日新聞デジタルである(配信時刻順)。
なお、これは新聞の報道内容を批判するものではなく、時々刻々流れてくるニュース内容がどのように変化し、それによって私自身の受け止め方がどう変化したかを記録しておこうとするものである。
▼7月5日(木)
11:40「各地で大雨、警戒呼びかけ 北海道と京都で避難勧告」
17:48「全国的に記録的大雨の恐れ 気象庁が警戒呼びかけ」
19:02「JR西日本、大雨で運転見合わせ相次ぐ」
19:17「高速道路、各地で通行止め 大雨の影響で」
21:16「西日本で記録的大雨のおそれ 68万人に避難指示・勧告」
午前中までの大雨に対する警戒呼びかけは普通のことだ。夕方になり、気象庁が「全国的に記録的大雨の恐れ」として再び警戒を呼び掛けた。
夜になって警戒地域が西日本にしぼられてきた。
この日、東武東上線が停電事故のため運休となり、影響を受けた私の関心はもっぱらそちらに。
東京地方は昼頃から雨模様。
後になって振り返れば、気象庁の記録的な大雨に対する警戒呼びかけは当たっていたと言えるが、「記録的」という言葉は聞き慣れていたので、まさかこのような大災害になるとは思わなかった。
▼7月6日(金)
3:47「関西の鉄道、大幅に乱れ 環状線も本数減 午後2時現在」
7:00「高知の安芸川が氾濫、住宅浸水 11世帯が一時孤立」
9:17「配信国道が崩落し車2台落下、2人搬送 福岡・飯塚」
10:07「土砂崩れ、2人不明か 北九州・門司、複数の家屋倒壊」
10:33「福岡市が約20万人に避難勧告 室見川流域、洪水の恐れ」
10:47「配信増水の川に流され59歳男性死亡 広島・安芸高田」
11:32「西日本で記録的大雨 141万人に避難勧告や指示」
12:07「川の増水や土砂崩れ、各地で相次ぐ 雨は数日続く見通し」
17:49「福岡・佐賀・長崎に大雨特別警報 「重大な危険迫る」」
18:50「梅雨前線停滞、大雨続く 四国で24時間400ミリ予想」
18:43「福岡・朝倉全域の5万3千人に避難指示 大雨特別警報で」
19:57「広島・岡山・鳥取で大雨特別警報 九州と合わせ6県に」
21:24「記録的大雨、4人死亡6人不明 8府県に特別警報」
22:56「家屋倒壊、生き埋め…広島県内で大雨被害相次ぐ」
23:03「兵庫・京都にも大雨特別警報 計8府県に」
午前中までは九州の被害報道が中心だった。夜になって、広島・岡山の被害も大きいことが分かってきた。
気象庁は、福岡、佐賀、長崎、広島、岡山、鳥取、兵庫、京都の8府県に数10年に一度の重大な災害が予想される「大雨特別警報」を発表し、最大級の警戒を呼びかけた。ここまでの死者は4人。
なお、この日午前中、オウム真理教・松本智津夫死刑囚らの死刑が執行され、マスコミの報道はこちらに集中していた。私の主な関心もそちらに向いていた。
▼7月7日(土)
1:43「岡山県で2人行方不明か 高梁市と総社市」
5:30「大雨、8府県で特別警報 4死亡、6人不明 西日本」
6:49「岡山県総社市の国道で3人流される 川の水が流れ込む」
7:11「広島・三原の民家に土砂流れ込む 1人死亡、3人不明」
7:22「「大至急避難を」広島・野呂川ダムの下流住民に呼びかけ」
8:05「家屋3棟流され2人不明 倉敷・真備、屋根から救助も」
9:23「広島・竹原の3カ所で土砂崩れ、計4人が安否不明」
10:37「岡山で1人心肺停止、9人不明 川の増水、土砂崩れなど」
10:42「屋根で救助求める住民、木にしがみつく人も 倉敷・真備」
10:46「車が流され子ども3人不明 広島・安芸、母親は救出」
10:52「斜面から滝のような泥水 広島・三原、家屋に土砂流入も」
11:13「倉敷で大規模な浸水被害 屋根まで冠水している地域も」
16:07「岡山の大雨特別警報を解除」
17:23「倉敷・真備町で大規模冠水 川の土手で孤立「助けて」」
18:39「大雨死者51人、不明58人に 避難指示勧告863万人」
東京地方は晴天。
見出しに岡山・広島が頻繁に登場するようになった。倉敷や総社など行ったことのある地名も出てきて、自分にとって気になるニュースになってきた。
▼7月8日(日)
11:06「安倍首相「時間との戦い」 非常災害対策本部を設置」
11:52「広島・熊野でさらに12人行方不明 県内で計39人に」
12:54「西日本豪雨、死者62人 安否不明少なくとも66人」
13:11「倉敷市真備町、いまだ1千人孤立 新たに4人の遺体発見」
15:02「倉敷・真備町、新たに15人不明の情報」
20:22「西日本豪雨、増え続ける被害者 死者11府県81人に」
前の晩あたりからから死者数が格段に増え、ここに至って尋常ならざる水害であることを認識した。大雨情報が出始めてから丸々3日を要している。
地理的に遠く、東京地方では好天が続いていたこともあり感度が低かったのだと思う。
▼7月9日(月)
7:38「「避難者、着替えが足りない」 倉敷市長、支援呼びかけ」
11:37「死者96人、不明82人 西日本豪雨、特別警報は解除」
12:17「政府、激甚災害指定へ「財政措置を講じる」 西日本豪雨」
13:50「首相、欧州・中東訪問を中止 災害対応に「万全期す」」
14:20「西日本の豪雨「平成30年7月豪雨」と命名 気象庁」
こうした場面で自分がどう行動すべきかを一日中考えた。
ボランティアもいい。寄付もいい。しかし、災害の少ない国、災害が起きても被害の少ない国にすることが何よりも重要だ。教育にはそれを実現する力がある。
もし私が生徒たちの前に立ったら、何を話すだろう。それが9日付のブログだ。
多くの死者・行方不明者を出した豪雨がどのように報じられてきたかを振り返ってみた。ソースは朝日新聞デジタルである(配信時刻順)。
なお、これは新聞の報道内容を批判するものではなく、時々刻々流れてくるニュース内容がどのように変化し、それによって私自身の受け止め方がどう変化したかを記録しておこうとするものである。
▼7月5日(木)
11:40「各地で大雨、警戒呼びかけ 北海道と京都で避難勧告」
17:48「全国的に記録的大雨の恐れ 気象庁が警戒呼びかけ」
19:02「JR西日本、大雨で運転見合わせ相次ぐ」
19:17「高速道路、各地で通行止め 大雨の影響で」
21:16「西日本で記録的大雨のおそれ 68万人に避難指示・勧告」
午前中までの大雨に対する警戒呼びかけは普通のことだ。夕方になり、気象庁が「全国的に記録的大雨の恐れ」として再び警戒を呼び掛けた。
夜になって警戒地域が西日本にしぼられてきた。
この日、東武東上線が停電事故のため運休となり、影響を受けた私の関心はもっぱらそちらに。
東京地方は昼頃から雨模様。
後になって振り返れば、気象庁の記録的な大雨に対する警戒呼びかけは当たっていたと言えるが、「記録的」という言葉は聞き慣れていたので、まさかこのような大災害になるとは思わなかった。
▼7月6日(金)
3:47「関西の鉄道、大幅に乱れ 環状線も本数減 午後2時現在」
7:00「高知の安芸川が氾濫、住宅浸水 11世帯が一時孤立」
9:17「配信国道が崩落し車2台落下、2人搬送 福岡・飯塚」
10:07「土砂崩れ、2人不明か 北九州・門司、複数の家屋倒壊」
10:33「福岡市が約20万人に避難勧告 室見川流域、洪水の恐れ」
10:47「配信増水の川に流され59歳男性死亡 広島・安芸高田」
11:32「西日本で記録的大雨 141万人に避難勧告や指示」
12:07「川の増水や土砂崩れ、各地で相次ぐ 雨は数日続く見通し」
17:49「福岡・佐賀・長崎に大雨特別警報 「重大な危険迫る」」
18:50「梅雨前線停滞、大雨続く 四国で24時間400ミリ予想」
18:43「福岡・朝倉全域の5万3千人に避難指示 大雨特別警報で」
19:57「広島・岡山・鳥取で大雨特別警報 九州と合わせ6県に」
21:24「記録的大雨、4人死亡6人不明 8府県に特別警報」
22:56「家屋倒壊、生き埋め…広島県内で大雨被害相次ぐ」
23:03「兵庫・京都にも大雨特別警報 計8府県に」
午前中までは九州の被害報道が中心だった。夜になって、広島・岡山の被害も大きいことが分かってきた。
気象庁は、福岡、佐賀、長崎、広島、岡山、鳥取、兵庫、京都の8府県に数10年に一度の重大な災害が予想される「大雨特別警報」を発表し、最大級の警戒を呼びかけた。ここまでの死者は4人。
なお、この日午前中、オウム真理教・松本智津夫死刑囚らの死刑が執行され、マスコミの報道はこちらに集中していた。私の主な関心もそちらに向いていた。
▼7月7日(土)
1:43「岡山県で2人行方不明か 高梁市と総社市」
5:30「大雨、8府県で特別警報 4死亡、6人不明 西日本」
6:49「岡山県総社市の国道で3人流される 川の水が流れ込む」
7:11「広島・三原の民家に土砂流れ込む 1人死亡、3人不明」
7:22「「大至急避難を」広島・野呂川ダムの下流住民に呼びかけ」
8:05「家屋3棟流され2人不明 倉敷・真備、屋根から救助も」
9:23「広島・竹原の3カ所で土砂崩れ、計4人が安否不明」
10:37「岡山で1人心肺停止、9人不明 川の増水、土砂崩れなど」
10:42「屋根で救助求める住民、木にしがみつく人も 倉敷・真備」
10:46「車が流され子ども3人不明 広島・安芸、母親は救出」
10:52「斜面から滝のような泥水 広島・三原、家屋に土砂流入も」
11:13「倉敷で大規模な浸水被害 屋根まで冠水している地域も」
16:07「岡山の大雨特別警報を解除」
17:23「倉敷・真備町で大規模冠水 川の土手で孤立「助けて」」
18:39「大雨死者51人、不明58人に 避難指示勧告863万人」
東京地方は晴天。
見出しに岡山・広島が頻繁に登場するようになった。倉敷や総社など行ったことのある地名も出てきて、自分にとって気になるニュースになってきた。
▼7月8日(日)
11:06「安倍首相「時間との戦い」 非常災害対策本部を設置」
11:52「広島・熊野でさらに12人行方不明 県内で計39人に」
12:54「西日本豪雨、死者62人 安否不明少なくとも66人」
13:11「倉敷市真備町、いまだ1千人孤立 新たに4人の遺体発見」
15:02「倉敷・真備町、新たに15人不明の情報」
20:22「西日本豪雨、増え続ける被害者 死者11府県81人に」
前の晩あたりからから死者数が格段に増え、ここに至って尋常ならざる水害であることを認識した。大雨情報が出始めてから丸々3日を要している。
地理的に遠く、東京地方では好天が続いていたこともあり感度が低かったのだと思う。
▼7月9日(月)
7:38「「避難者、着替えが足りない」 倉敷市長、支援呼びかけ」
11:37「死者96人、不明82人 西日本豪雨、特別警報は解除」
12:17「政府、激甚災害指定へ「財政措置を講じる」 西日本豪雨」
13:50「首相、欧州・中東訪問を中止 災害対応に「万全期す」」
14:20「西日本の豪雨「平成30年7月豪雨」と命名 気象庁」
こうした場面で自分がどう行動すべきかを一日中考えた。
ボランティアもいい。寄付もいい。しかし、災害の少ない国、災害が起きても被害の少ない国にすることが何よりも重要だ。教育にはそれを実現する力がある。
もし私が生徒たちの前に立ったら、何を話すだろう。それが9日付のブログだ。