さあ夏だ、ブルーオーシャンを探そう

青い海。
ブルーオーシャンのお話。
ご存知の方も多いと思うが、ブルーオーシャンとはマーケティング用語で競争のない市場。
これに対し、競争の激しい市場はレッドオーシャン。血で血を洗う激しい競争の世界。
ブルーオーシャンは、誰もいない海だから、新たに生み出した価値が人々に受け入れられたら、一人勝ちとなる。
さあ、ブルーオーシャンを探そう。
ブルーオーシャンの教科書では、何かを「増やす」「付け加える」と同時に、「減らす」「取り除く」ことにより、高付加価値と低コストを実現するものだと教えている。
「増やす」「付け加える」で高付加価値を実現。
「減らす」「取り除く」で低コストを実現。
両立は難しそうだ。
ブルーオーシャンの事例で取り上げられる「シルク・ドゥ・ソレイユ」は、斜陽と言われたサーカス業界で成功を収めた。
「取り除く」=動物を使わない
「付け加える」=芸術性・テーマ性
動物が出てこないなんて、それじゃサーカスって言えないでしょ。たぶん、みんな最初はそう思った。
でも、動物見たいなら動物園行けばいいでしょう。なるほど、それもそうだ。
子供じゃなく、大人相手にしましょう。
ちょっと待って、昔からサーカスは子供が見るもんでしょう。
だから、われわれは大人向けにしましょう。
大人が満足する高い芸術性とパフォーマンスで勝負しましょう。
かくして、サーカスから始まり、サーカスを超えた新しいエンタテインメントが誕生、といったところか。
ブルーオーシャン戦略は万能ではない。競争回避でもない。
誰かがブルーオーシャンを発見すると、必ず追随する者が現れる。つまり新規参入は阻止できず、やがてブルーオーシャンはレッドオーシャンになる。競争優位を持続するには、レッドオーシャンでも勝ち抜けるだけの体力と知恵が必要だ。
と、ここまで書いてきて思ったのだが、塾業界(特に個人塾業界)の方々は、もう少し「取り除く」を考えたほうがいいかもしれない。
いろんなサービスやり過ぎでしょう。大手がやってるから、他もやってるからと、商品ありすぎサービス過剰。
もちろん、それが価値を生み出し(ということは売り上げが上がり)、かつ低コストを実現していれば何の問題もないのだが、そうでないならば、「取り除く」あるいは「減らす」発想に立ち、その分、新しいことを「増やす」「付け加える」方向を模索したらどうか。
きっとどこかにブルーオーシャンはある。