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行方不明の男児発見、78歳ボランティア爺の元気の源は何だ

 いろんな79歳がいるもんだ。
 日本ボクシング連盟会長の山根明会長、1939年(昭和14年)生まれ。
 山口県周防大島町で行方不明の男児を発見した大分県在住の尾畠さん、同じく1939年(昭和14年)生まれ。干支で言うと、私の一回り上の兎年。

 12日から行方不明になっていた2歳男児が15日朝、ボランティアで捜索に参加していた男性により発見され、無事保護された。男児は山中で3夜を過ごしたことになる。夏場とはいえ、よく生き延びたものだと驚いたが、もっとビックリなのは発見者が78歳のボランティア爺だったことだ。

 ニュース映像を見たが、間もなく80歳とは思えない壮健ぶり。装備も一目で年季が入っていることが分かる。65歳まで魚屋をやっていて、仕事を辞めてからは世の中のためになることをやろうとボランティアを始め、東北大震災の際も南三陸町で500日のボランティア活動を行い、つい最近も豪雨の広島にいたというから、ボランティア歴は半端じゃない。金はないから全部車中泊だと言っていた。
 もしかしたら、近所では変わり者の爺さんと思われているのかもしれないが、現に人の命を救っているからね。立派だよ。

 この爺さん、言葉もはっきりしている。細かい記憶も確かそうだ。車中泊で日本中どこでも行くし、山にも登るという驚くべき体力なのだが、その源は何なのだろう。

 自分自身の生きる目的を持っている。
 そしてその目的が、人の役に立っているという部分で社会としっかりつながっている。そういう意味では、仮に年金生活だったとしても現役を続行しているわけだ。

 世の中から、あるいはまた、他人から必要とされているという状況が人を生きさせるのだという説を聞いたことがある。
 爺さん婆さんが行方不明で捜索されることはあっても、捜索する側に回るなんてことはめったにあるまい。それを可能にした驚異の体力を支えているのは、生きる目的ではないだろうか。

 そういう点ではボクシングの山根明さんにだって生きる理由や目的はあるんだろうが、その方向性がずれちゃうと老害と言われるんだね。
 注意しようと思った。

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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