草加西女子バスケ、強さの秘密「合わせ」とは何か

お盆休みが終わり仕事再開。
ほぼ自営業でのんびりやっているのでバリバリじゃなく、ボチボチですが。
「よみうり進学メディア(埼玉版)」の取材で草加西高校へ。
9月号は部活動特集。今日は同校・女子バスケットボール部を訪ねた。
埼玉の高校女子バスケ界は、今年こそ市立川越がインターハイ出場を果たしたものの、埼玉栄、山村学園、昌平、正智深谷など私立勢の壁が厚く、公立はなかなか上位に食い込めない。
同校も先のインターハイ県予選ではベスト8まで進んだが、正智深谷(インターハイ出場)に敗れ、ベスト4進出はならなかった。
さて、取材者のマナーとして、事前に可能な限り情報を集めて行かなければならない。昨シーズンの戦績は? なんて聞いているようじゃ話にならん。過去3年分は頭に入れて行った。
ただ、顧問の先生(監督)の情報が集められなかったので、インタビュー直前に校長の高橋誠先生から伺った。聞けば、前任校は春日部高校だと言うではないか。
ちょっと待ってくれ、これはすごいことだよ。近年は公立の男バスと言えば川口北だが、それ以前は春日部の時代が長かったわけだが、その当時の監督ということか。だったら、埼玉を代表する名将の一人ということじゃないか。後で確認したら伊澤暁監督(44)は、進学校・春日部を4度もインターハイ出場に導いている。
事前の調査、と言ってもWEBサイトで見ただけだが、気になるフレーズがあった。
「合わせ」と「バウンズパス」。どうやらこれがチーム作り、すなわち戦術の核となっているようだ。ここを聞かなければ。
「バウンズパス」は分かる。だが、なぜ「バウンズパス」なのか? バスケ素人の私にはその理由が分からない。
もっと分からないのが「合わせ」だ。何を合わせるの? 理由は何なの?
その答えは、新聞記事に書くわけだけど(PCの場合、右下のリンクから「よみうり進学メディア」に入ってもらうか、ワイズメディアに進んでもらうと見られます。ただし、9月に入ってから)、今日は「バウンズパス」だけ簡単に説明しておくことにしよう。
伊澤先生の目指すバスケは、簡単に言うと「パスサッカー」のバスケ版だ。
ドリブルで鋭く切り込んで行く。それもあり。遠くからシュートを放つ。むろんそれもあり。ゴール下での競り合いに持ち込む。それも必要。だが、何よりも重視するのが、細かくパスをつなぐこと。1回、2回、普通ならそこで終わるところをもう1回、さらに1回と執拗にパスをつなぐ。当然相手に隙ができる。ただし、繰り返しやればディフェンス側にパスコースが読まれやすくなる。そこで、「バウンズパス」だ。足元はディフェンスの弱点なのだ。
って、伊澤先生、これで合ってますか?
有力選手を集めにくく、練習環境にも恵まれない公立が、どこに活路を見出そうとしているのか。いろいろ勉強になる一日であった。