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今さら五輪10月開催とか言ってどうすんの

 何で真夏にオリンピックやるんだ!
 前の東京五輪(1964年)は10月だったじゃないか!

 なんてことを今さら言ってどうするのよ。

 東京五輪の開催が決まったのは2013年のことだが、その時点で7月・8月開催は決まっていた。
 
 オリンピック憲章 第5章 オリンピック競技大会 32-3
 「The dates of the Olympic Games are determined by IOC Executive Board」
 (オリンピック競技大会の開催日程はIOC理事会が定める)


 と、このようになっているわけで、時期はちょっと問題あるが、それでもやりたいということで立候補したという経緯がある。だから、今さら言っても始まらない。
 開催地・東京が好きに決めていいというなら、誰だって10月を考えるでしょう。
 でも、それはできないのが、今のオリンピック。

 2020オリンピック、東京のライバル都市は、イスタンブール(トルコ)とマドリッド(スペイン)だったが、同じ北半球で北緯35度から40度近辺だから、どこでやったって暑い。ちなみに今日の最高気温、最低気温を気象協会のデータで見ると次のとおり。
 東京 最高28° 最低20°
 イスタンブール 最高31° 最低24°
 マドリッド 最高27° 最低18°

 前回のリオデジャネイロ五輪は、南半球なので8月は冬、前々回のロンドン五輪は北緯50度だから北海道より高緯度。
 というわけで7月8月開催にこだわり、なおかつ酷暑を避けようと思ったら、高緯度の欧米か南半球しかないわけである。
 なお、次回2024年はパリだが、緯度的にはロンドンよりやや南という程度だから東京ほど暑くはない。今日の最高21°、最低14°。行ってみてえ。

 IOC(国際オリンピック委員会)が7月8月開催にこだわるのは、莫大なテレビ放送権が関係しているという。
 日本の放送局(NHK+民放)は、東京五輪の放送権を660億円(平昌冬季とセット価格だが)で取得している。世界の放送局がこのように莫大な放送権料をIOCに払い、これが五輪開催の資金源になっている。
 もし、秋開催になると、ヨーロッパではサッカーが、アメリカではメジャーリーグのポストシーズンやフットボール・バスケットなど人気スポーツのシーズンと重なり、オリンピックよりこちらが優先される可能性がある。そうするとIOCとしてはこれら欧米諸国からの放送権料が期待しにくくなるので、人気スポーツの主要大会やリーグのない7月8月に開催することにした。
 というような事情であるようだ。

 われわれ世代がリアルタイムで見た東京五輪とは、何もかも違ってしまったのが、今のオリンピックだ。
 と言って、昔の五輪に戻れとは思わないし、戻れるわけもない。

 サマータイム導入とかどうしようもないこと言っていないで、日本の誇る科学技術力で、いかにアスリートファースト(小池都知事の言ってることとは違う意味で)の五輪を実現させるかを考えなくてはいけない。

 
 追伸:
 8月13日付で「公立高校の女子比率」について書いたところ、読者である塾の先生から、受験者の男女比率(男女別合格率)も調べて欲しいとのご要望がありました。はい、私も知りたいところです。調べてみたいと思います。

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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