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喉元過ぎれば

 文京区の駒込高校に行った。(塾関係者対象の説明会)
 この学校では、校長先生の挨拶が文章で配られる。実際の話もあるが、より詳しい内容は後でお読みくださいというわけだ。

 河合孝允校長の挨拶文の一節。(筆者が要約)

「猛暑の夏だったが、秋の冷気を浴びれば『暑かった』という記憶だけが残り暑さそのものは消え去る。これが通常の感覚だ。だが、暑さそのものが神経の痛みとして記憶化される場合がある。『トラウマ』という現象だ。それを思い出すたびに痛みも、辛さも、苦しさも同時に押し寄せる」

「不登校生徒は、登校に関してこのトラウマを発症している生徒である。かれらに『頑張れ』は何の支援にもならない。足がすくみ、身体がふるえ、恐怖感が再現するからだ。このことを理解できない教員・学校がほとんどだ」

「『自分は厳しい指導に耐えてここまで来た』という優秀教員が不登校児を量産している。自身が耐えて花咲いて今のステータスを得ているのは立派なことだが、道元禅師に言わせればそれこそが『唾棄すべきみじめな自意識』なのである」


 最後の『唾棄すべき』の『唾棄(だき)』というのは、唾を吐くということだ。軽蔑すべきというような意味である。
 先生は、こと勉強に関して言えば、いわゆる「勝ち組」に属すると言っていいだろう。平たく言えば、お勉強のできる子であったのだ。お勉強に関して努力のできる子。

 結果、いい大学に入り、難関を突破して先生という職業に就いた。だから、「私がそうして来たように、君たちもガンバレ」となりがちだ。自分にも思い当たるふしがある。

 私は今日、河合先生のこの文章を読んで、大いに反省した。まあ、ほとんど手遅れなのであるが、『みじめな自意識』を捨てなければならない。

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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