職員会議のルールを見直せば働き方にも変化が
職員会議について。
いきなり体験談だが、私の勤務した高校における職員会議のルールのことだ。ルールと言っても明文化されたものではなく、初代校長の方針である。
校長の名前は明らかにしておこうね。宮嶋秀夫先生。1924年(大正13年)生まれだから今年で94歳。
校長は新設から4年で県教委に異動になったが、その後も初期のメンバーがその方針を引き継いだ。
「原案尊重」
「審議を尽くす」
「採決しない」
以上が職員会議の3原則。
宮嶋先生は、「学校というのは官公庁や民間会社と異なりタテの命令系統だけで動くものではなく、ヨコの連携が重要」なのだと言われた。
「職員会議は、法的には校長の補助機関(当時は諮問機関)だとしても、教科・学年・分掌から提案する形で議論される」。
「原案は、学校全体を視野に入れながら各教科・学年・分掌で議論され、その上で職員会議に出てきたものだから尊重されなければならない」。
というわけなので、原案はたいてい通った。
ただし、何でも賛成で済ますわけではない。「審議を尽くす」。
「練りに練ったつもりの原案であっても疑問や反対は出るものだ」。不十分な点もある。その場合、「原案の修正を提案者に委ねる」。つまり、みんなの意見を踏まえて再提出してもらう。
それでほとんど通る。
この点については、元淑徳与野高校校長の川端幹雄先生も、「実際に執行された場合の問題点は反対意見の中にある」として、反対意見に耳を傾けることの重要性を説いておられた。
最後の「採決しない」は絶対的なものではなく、「なるべく」だったと思う。
学校では、「よりよい教育実践のために全員の深い共通理解が不可欠である」から、簡単に採決で済ませるなという意味であり、「審議を尽くす」と一体である。
職員会議なんて廃止しろという意見もある。
民間で全社員会議をやっている会社なんてないぞとも言われるが、ほとんどの職員(先生)が、同じ相手(生徒)に同じような仕事(指導)をしているという学校の特殊性を考慮しなければならないだろう。
すでに多くの学校で、不文律のようなものが出来上がっているとは思うが、回数を減らす、時間を短縮するなどと並んで、「わが校の職員会議ルール」を見直すと、働き方にも変化が出てくるだろう。
いきなり体験談だが、私の勤務した高校における職員会議のルールのことだ。ルールと言っても明文化されたものではなく、初代校長の方針である。
校長の名前は明らかにしておこうね。宮嶋秀夫先生。1924年(大正13年)生まれだから今年で94歳。
校長は新設から4年で県教委に異動になったが、その後も初期のメンバーがその方針を引き継いだ。
「原案尊重」
「審議を尽くす」
「採決しない」
以上が職員会議の3原則。
宮嶋先生は、「学校というのは官公庁や民間会社と異なりタテの命令系統だけで動くものではなく、ヨコの連携が重要」なのだと言われた。
「職員会議は、法的には校長の補助機関(当時は諮問機関)だとしても、教科・学年・分掌から提案する形で議論される」。
「原案は、学校全体を視野に入れながら各教科・学年・分掌で議論され、その上で職員会議に出てきたものだから尊重されなければならない」。
というわけなので、原案はたいてい通った。
ただし、何でも賛成で済ますわけではない。「審議を尽くす」。
「練りに練ったつもりの原案であっても疑問や反対は出るものだ」。不十分な点もある。その場合、「原案の修正を提案者に委ねる」。つまり、みんなの意見を踏まえて再提出してもらう。
それでほとんど通る。
この点については、元淑徳与野高校校長の川端幹雄先生も、「実際に執行された場合の問題点は反対意見の中にある」として、反対意見に耳を傾けることの重要性を説いておられた。
最後の「採決しない」は絶対的なものではなく、「なるべく」だったと思う。
学校では、「よりよい教育実践のために全員の深い共通理解が不可欠である」から、簡単に採決で済ませるなという意味であり、「審議を尽くす」と一体である。
職員会議なんて廃止しろという意見もある。
民間で全社員会議をやっている会社なんてないぞとも言われるが、ほとんどの職員(先生)が、同じ相手(生徒)に同じような仕事(指導)をしているという学校の特殊性を考慮しなければならないだろう。
すでに多くの学校で、不文律のようなものが出来上がっているとは思うが、回数を減らす、時間を短縮するなどと並んで、「わが校の職員会議ルール」を見直すと、働き方にも変化が出てくるだろう。