「抹茶アイス食べたか?」って、何だよその質問
大坂なおみは、「大阪」ではなく「大坂」である。
地名としての大坂が大阪となったのは明治以降であるようだ。坂が阪となったのは、土編は土が付くにつながり縁起が悪いからとか、坂は転がり落ちるにつながり縁起が悪いからとか諸説あるようだが、どっちでもいい。
大坂なおみ選手の帰国後記者会見の話である。
「抹茶アイス食べましたか?」とか、テニスとは関係ない下らない質問が多かった。
一つには記者たちの勉強不足がある。
たぶん、試合もちゃんと見ていない。昨日は別の芸能人の取材をしていたとか、体操のスキャンダルを追っかけていたとかいう事情もあるだろう。テニスばかり勉強しているわけに行かないのだ。
下らない質問になるもう一つは、テレビ視聴者の側にある。テニスの専門的な話より、選手のプライベートに興味がある人が多い。だから記者はそこに合わせて質問している。技術的な話や戦術的な話は、専門雑誌や専門チャンネルでやればいいじゃないかというのも、一つの考え方だ。
現在、テニスの試合会場に足を運ぶのは、ほとんどがテニス愛好者や経験者だろう。
ところが、サッカーや野球になると、一度もボールを蹴ったことがない人や、一度もバットを振ったことがない人も、試合会場に足を運んでいる。また、監督やコーチにでもなったつもりで、「あそこは右に展開だろう」とか「なんであの球見逃すんだ」とか、自分じゃ出来もしないことを熱く語る人々がわんさかいる。人気スポーツというものは、そういう広範なファンに支えられている。
純粋なアマチュアスポーツならば、好きな人だけやっていればいいが、大坂選手がやっているのはファンあってのプロスポーツだ。
息の長いファンを獲得することはテニス界のためでもあるし、マスコミのためでもある。そう考えると、「抹茶アイス食べましたか?」などは、してもいいけど、なくてもいい質問だ。
もっと、テニスの魅力を伝えるような質問はなかったの?
こんなことを言うのは、私も取材者としてインタビューや質問をする立場だからだ。
どうでもいい下らない質問をしていないか。取材対象者が一番言いたいことを聞けているか。視聴者や読者にとって役に立つ情報を引き出しているか。
というわけなので、いつも取材者側の態度や質問内容が気になるのである。
地名としての大坂が大阪となったのは明治以降であるようだ。坂が阪となったのは、土編は土が付くにつながり縁起が悪いからとか、坂は転がり落ちるにつながり縁起が悪いからとか諸説あるようだが、どっちでもいい。
大坂なおみ選手の帰国後記者会見の話である。
「抹茶アイス食べましたか?」とか、テニスとは関係ない下らない質問が多かった。
一つには記者たちの勉強不足がある。
たぶん、試合もちゃんと見ていない。昨日は別の芸能人の取材をしていたとか、体操のスキャンダルを追っかけていたとかいう事情もあるだろう。テニスばかり勉強しているわけに行かないのだ。
下らない質問になるもう一つは、テレビ視聴者の側にある。テニスの専門的な話より、選手のプライベートに興味がある人が多い。だから記者はそこに合わせて質問している。技術的な話や戦術的な話は、専門雑誌や専門チャンネルでやればいいじゃないかというのも、一つの考え方だ。
現在、テニスの試合会場に足を運ぶのは、ほとんどがテニス愛好者や経験者だろう。
ところが、サッカーや野球になると、一度もボールを蹴ったことがない人や、一度もバットを振ったことがない人も、試合会場に足を運んでいる。また、監督やコーチにでもなったつもりで、「あそこは右に展開だろう」とか「なんであの球見逃すんだ」とか、自分じゃ出来もしないことを熱く語る人々がわんさかいる。人気スポーツというものは、そういう広範なファンに支えられている。
純粋なアマチュアスポーツならば、好きな人だけやっていればいいが、大坂選手がやっているのはファンあってのプロスポーツだ。
息の長いファンを獲得することはテニス界のためでもあるし、マスコミのためでもある。そう考えると、「抹茶アイス食べましたか?」などは、してもいいけど、なくてもいい質問だ。
もっと、テニスの魅力を伝えるような質問はなかったの?
こんなことを言うのは、私も取材者としてインタビューや質問をする立場だからだ。
どうでもいい下らない質問をしていないか。取材対象者が一番言いたいことを聞けているか。視聴者や読者にとって役に立つ情報を引き出しているか。
というわけなので、いつも取材者側の態度や質問内容が気になるのである。