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電車の中でどんな本を読んだらいいか

 今日は少し時間が余ったから、電車の中でどんな本を読むべきかについて話すことにしよう。

 みんな、電車の中で本を読んだことあるか。ないだろうな。
 東京五輪を控えて嘆かわしいぞ。外国人が車内で全員スマホっていう異様な光景見たらビックリすると思うぞ。まあ、弁当食ったり、口半開きにして化粧してるよりはましだけどな。

 電車内読書の功罪だが、みんなどう思う?
 「目が悪くなります」
 そうだな。これが最大にして唯一の欠点だ。

 じゃあ、いい点は?
 「賢そうに見えます」
 そのとおり。あくまでも「賢そう」、look likeだけどな。少なくともバカには見えない。というかバカがばれない。

 「読む本によるんじゃないですか」
 いいとこに気づいたな。そうなんだよ。本のタイトルによっちゃ逆効果になる。
 そこで、カバーをかける。本屋さんでかけてくれるカバーでもいいが、別の本のカバーと架け替えるという手がある。

 「どんな本ですか?」
 村上春樹とかはやめとけよ。こいつファッションで読んでるんじゃないかと思われるからな。やっぱり哲学書かな。幾何学とか物理学とか理数系も賢そうに見える。ただし、「入門」とか「よくわかる」なんてのが付いてるとぶち壊しだ。

 「選ぶ基準が分かりません」
 いい質問だ。みんなが名前だけは知っているが、難しそうで読んだことがないというあたりを狙わなくちゃいけない。教科書に出ているレベルってことだな。ルソーとかカントとかニーチェとか聞いたことあるけど自分じゃ読んだことがない。それを高校生が電車の中で読んでいるというところがポイントだ。サラリーマンのオジサンたちが「今日、俺の前に座ってた女子高生がさ…」なんて会社で話題にするだろうな。

 とりあえず本屋に行け。文庫本コーナーあるだろ。岩波文庫とか講談社学術文庫あたりを探すんだ。で、たしか教科書出てたよなレベルを選ぶ。実際に読んでもいいが、難しいから「見せる用カバー」として使えばいい。ホントに読むのは新潮文庫や文春文庫あたりから選べばいい。

 「ところで、先生がいま持ってる本、それ何ですか?」
 これか。誉田哲也の「武士道ジェネレーション」。「武士道シックスティーン」から始まって「武士道セブンティーン」、「武士道エイティーン」と続く武士道シリーズの第四弾。新渡戸稲造の「武士道」とは違うぞ。こっちは剣道女子が主人公の部活モノだ。

 「俺たちが読む本でしょう」
 そこだよ。若いもんが読むようなのを年寄りが読み、大人が読むようなのを高校生が読む。その意外性に世間は注目するんだよ。
 おっ、チャイムだ。以上、今日の授業終わり。


 

 

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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