理解されるか春日部共栄流「文武両道」

上の写真は、春日部共栄高校野球部のグラウンド。
レフトからセンターにかけての防球ネット(フェンスかな?)が、コンクリートの支柱ごとなぎ倒されている。先日の台風24号の突風による被害だ。
同校野球部は、アクシデントにもめげず関東予選を兼ねた埼玉県秋季大会で15年ぶり6回目の優勝を果たした。関東大会で4強に入れば春の選抜出場が濃厚になる。
が、今日は野球の話ではなく、昨日に引き続き「よみうり進学メディア11月号(進学特集)」の取材の話だ。
台風24号で車が損傷したので、電車を使う。
東武アーバンパークライン(早い話、東武野田線だね)に急行が走るようになったので、大宮を出ると次が岩槻、その次が春日部で所要時間は15分。これは便利。
問題は春日部駅からだ。
「かすかべ温泉行」のバスが結構頻繁に出ているが、ここはひとつ歩いてみるか。同校学校案内には、「スクールバス10分」としか書かれていないので、徒歩は想定されていないようだが、想定外を試みるのもいいだろう。
結果。
徒歩30分で着いた。
なんだ徒歩圏内じゃないか。というのは「自称:長距離ランナー」である私の(個人の感想です)。
さて、進路の話だが、ここしばらく東大合格からは遠ざかっているが、旧帝大や東工大などを含めコンスタントに70~80人の国公立合格者を出してる。
18年春の最大のトピックスは、男バレ・インターハイ出場メンバーが秋田大医学部に合格したことだろう。野球部の4番バッターは東大を受けたが惜しくも不合格、捲土重来を期して浪人中という。
昔からそうだったが、ここが春日部共栄の譲れない一線なんだね。
つまり、 「どこそこに受かりました」の後に、「で、部活は何部だったの?」の質問に答えられなきゃいけない。それも、ただやってましたじゃなく、関東出ました、全国出ました、世界大会出ましたとなって、はじめて称賛される。
ちょっとハードル上げ過ぎじゃないかと思うが、私立なんだし、そういう「こだわり」があってもいいだろう。
ただ問題なのは、そのあたりが受験生や保護者に伝えられているかどうかだ。
「部活は全国を目指したいです。大学は難関国公立を目指したいです。両方実現したいです」なんていうのは、そんなに多くはないから、見つけ出してアプローチするのは容易ではない。
授業も進路指導も、やるべきことは大方やっているわけだから、募集活動をもうちょっと強化して、共感者を増やすことだろうね。
実は私、来週この学校の職員研修会に呼ばれている。
今日は取材記者だったが、今度は講師の先生だ。