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引退した者の嗜みについて考えておこう

 「嗜み(たしなみ)」について考えてみる。
 
 嗜みとは一つには趣味のことを言う。芸事などについては「あの人は踊りの嗜み(心得)がある」などと言う。
 また、「紳士の嗜み」とは、ふだんの心がけのことだ。

 もう一つ。嗜みには、つつしみや節度といった意味もある。
 というわけで今日は、引退した者の嗜み(節度)の話である。

 現在、日本には存命中の元総理大臣が11人いる。
 中曾根康弘 1918年生まれ 100歳
 海部俊樹  1931年生まれ 87歳
 細川護熙  1938年生まれ 80歳
 村山富市  1924年生まれ 94歳
 森 喜朗  1937年生まれ 81歳
 小泉純一郎 1942年生まれ 76歳
 福田康夫  1936年生まれ 82歳
 麻生太郎  1940年生まれ 78歳 ※
 鳩山由紀夫 1947年生まれ 71歳
 菅 直人  1946年生まれ 71歳 ※
 野田佳彦  1957年生まれ 61歳 ※

 元総理大臣が、現政権を批判したり、現在の政治について発言をすることが果たして許されるのか。
 むろん一人の国民として言論の自由というものは一生涯保証される。しかし、これらの方々は、日本中探しても1千万人に1人いるかいないかの特殊な立場の人々であるから、引退後はそこのところを十分に意識した言動と行動をしていただきたいのである。
 具体的には、小泉純一郎・福田康夫・鳩山由紀夫の各氏のことである。麻生太郎・菅直人・野田佳彦の各氏は現役の政治家(議員)であるから、同じ元総理でも立場が異なる。

 表立った政治的発言や政治活動は慎まなければいけない。これが引退した元総理の嗜みというものである。
 まあ、どうしても言いたいことがあるなら、先輩として陰でそっと言ってあげなさい。辞めた人間が、公然と現政権を批判するなんてみっともないったらありやしない。それを取り上げるマスコミも恥ずかしい。

 というようなことを一度書いておきたいと思った。自分のために。

 私は今のところ現役と言っていいが、いつか第一線を退く時がくるだろう。私のような、ほとんど自由業の者の場合、何をもって引退とするのか良く分からないが、仮に給与生活から年金生活に入った時としてみよう。

 私は元総理のような立派な人間でもないし、大した影響力もない。それでも引退後は、教育や学校や入試について、その時頑張っている人を批判したり足を引っ張ったりすることはやめよう。何も言わないのが一番いい。
 それが引退した者の嗜みというものだ。
 よく覚えておけよ。

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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