埼玉県公立入試、第1回希望校調査の結果が発表された
埼玉県公立高校入試。
10月1日現在の進路希望状況調査の集計結果が県教委から発表されたので見ておこう。
毎年言っていることだが、この時期、受験生はまだ公立しろ私立にしろはっきりと意志を固めていない。
したがって、10月に入って説明会や個別相談会が行われ、また模試の結果なども判明して、すでにこの調査とは希望校が異なっている受験生も多いはずだ。
全体の倍率は1.24倍で昨年同時期より0.1ポイント下がっている。普通科も1.35倍から1.34倍と少し下がっている。
■普通科で倍率が高かった学校(カッコ内は前年同時期)
市立川越 4.04(3.28)
川口市立 3.34(2.59)
市立浦和 3.26(2.64)
浦和西 2.55(2.48)
上尾 2.53(2.81)
越ヶ谷 2.45(2.46)
所沢北 2.36(2.30)
川越南 2.24(2.42)
南稜 2.15(2.43)
大宮 2.08(2.19)
以上が2倍を超えている学校。
カッコ内の数字を見てもらえば分かるが、これらの学校は、この時期はいつもこんな数字が出るのである。本番では2倍を切るから驚かないこと。
市立川越は人気がある上に募集人員が140人と少ないので、ちょっとした人数の変動で倍率が大きく動く。
川口市立は2度目の入試となるが、さらに倍率が上がった。最終的には「文理スポーツコース」に流れると思うが、かなりの高倍率で本番を迎えそうだ。
■理数科・外国語科で倍率が高かった学校(カッコ内は前年同期)
大宮・理数科 2.43(2.53)
不動岡・外国語 2.13(1.60)
川口市立・理数 1.80(1.18)
■ナンバースクール等の動向
浦和 1.55(1.52)
浦和一女 1.18(1.27)
川越 1.53(1.41)
川越女子 1.61(1.51)
春日部 1.16(1.13)
熊谷 1.18(1.21)
熊谷女子 1.05(1.17)
浦和・川越・川越女子は、例年調査時点ごとの変動が少ないので、ほぼこのままの倍率で本番を迎えるだろう。
春日部は、本番では県外(千葉県野田市など)からの受験者も加わるので倍率はやや上がるだろう。
熊谷・熊谷女子は今後大きく倍率が上がる可能性はないと見ていい。
浦和一女もこのまま低倍率(全県平均倍率を超えるかどうか)で行きそうだ。以前にも書いたことだが、女子校離れとか言うより、進学校アピールの不足の方が大きいのではないか(と、私は見てる)。ホームページの全日制トップに、部活の活動実績がずらずらと出ている。それは結構なことなんだが、東大に4人(現役3人)受かってる学校だよ、1人2人で大騒ぎしてる学校が多いんだから、ドカンと前面に出してほしいね。そういうのを声高に叫ぶのは伝統校のプライドが許さないのかもしれないが、世の中全体の空気も読んだほうがいい。
■その他、注目の学校(個人の感想です)
蕨の倍率低下が止まらない。普通科1.87(1.88)、外国語科0.88(1.48)。普通科は前年並みと見えるが、募集人員40人減を考慮する必要がある。蕨は、かつて大宮・市立浦和などと並び倍率トップ争いをしていた時期もあるが、新設・川口市立の影響を受けている。レベルの近い浦和西・川口北には固定ファンがいる。浦和西の自由な雰囲気が好き、川口北の硬派なところが好き。もちろん、そこが嫌という人もいるが校風が確立している。その点、蕨は「どんな学校?」と聞かれても「いい学校だよ」としか答えられない。浮動票の多い蕨のほうが、固定ファンのいる浦和西や川口北よりも、新設・川口市立の影響を受けやすかったというのが私の見立てだ。蕨駅周辺の環境変化も影響しているかもしれない。
新たに学校選択問題を採用することになった春日部女子は、普通科0.87(0.95)、外国語科0.85(0.85)。前年もこの時期、高い倍率を示していたわけではないので、学校選択問題採用の影響と言えるかどうかは微妙なところだ。他校から乗り換える場合、(学力検査問題→学校選択問題)という切り替えが必要なので、ここから盛り返せるかどうかは微妙だ。数学は平均点が低く差がつかないと思われるので、数学苦手な生徒にはかえっていいかもしれない。まさか学校がそんなアピールをするとは思えないが、私は「今年の春女は4教科入試」と言っている。
長くなってきたので今日はここまで。
10月1日現在の進路希望状況調査の集計結果が県教委から発表されたので見ておこう。
毎年言っていることだが、この時期、受験生はまだ公立しろ私立にしろはっきりと意志を固めていない。
したがって、10月に入って説明会や個別相談会が行われ、また模試の結果なども判明して、すでにこの調査とは希望校が異なっている受験生も多いはずだ。
全体の倍率は1.24倍で昨年同時期より0.1ポイント下がっている。普通科も1.35倍から1.34倍と少し下がっている。
■普通科で倍率が高かった学校(カッコ内は前年同時期)
市立川越 4.04(3.28)
川口市立 3.34(2.59)
市立浦和 3.26(2.64)
浦和西 2.55(2.48)
上尾 2.53(2.81)
越ヶ谷 2.45(2.46)
所沢北 2.36(2.30)
川越南 2.24(2.42)
南稜 2.15(2.43)
大宮 2.08(2.19)
以上が2倍を超えている学校。
カッコ内の数字を見てもらえば分かるが、これらの学校は、この時期はいつもこんな数字が出るのである。本番では2倍を切るから驚かないこと。
市立川越は人気がある上に募集人員が140人と少ないので、ちょっとした人数の変動で倍率が大きく動く。
川口市立は2度目の入試となるが、さらに倍率が上がった。最終的には「文理スポーツコース」に流れると思うが、かなりの高倍率で本番を迎えそうだ。
■理数科・外国語科で倍率が高かった学校(カッコ内は前年同期)
大宮・理数科 2.43(2.53)
不動岡・外国語 2.13(1.60)
川口市立・理数 1.80(1.18)
■ナンバースクール等の動向
浦和 1.55(1.52)
浦和一女 1.18(1.27)
川越 1.53(1.41)
川越女子 1.61(1.51)
春日部 1.16(1.13)
熊谷 1.18(1.21)
熊谷女子 1.05(1.17)
浦和・川越・川越女子は、例年調査時点ごとの変動が少ないので、ほぼこのままの倍率で本番を迎えるだろう。
春日部は、本番では県外(千葉県野田市など)からの受験者も加わるので倍率はやや上がるだろう。
熊谷・熊谷女子は今後大きく倍率が上がる可能性はないと見ていい。
浦和一女もこのまま低倍率(全県平均倍率を超えるかどうか)で行きそうだ。以前にも書いたことだが、女子校離れとか言うより、進学校アピールの不足の方が大きいのではないか(と、私は見てる)。ホームページの全日制トップに、部活の活動実績がずらずらと出ている。それは結構なことなんだが、東大に4人(現役3人)受かってる学校だよ、1人2人で大騒ぎしてる学校が多いんだから、ドカンと前面に出してほしいね。そういうのを声高に叫ぶのは伝統校のプライドが許さないのかもしれないが、世の中全体の空気も読んだほうがいい。
■その他、注目の学校(個人の感想です)
蕨の倍率低下が止まらない。普通科1.87(1.88)、外国語科0.88(1.48)。普通科は前年並みと見えるが、募集人員40人減を考慮する必要がある。蕨は、かつて大宮・市立浦和などと並び倍率トップ争いをしていた時期もあるが、新設・川口市立の影響を受けている。レベルの近い浦和西・川口北には固定ファンがいる。浦和西の自由な雰囲気が好き、川口北の硬派なところが好き。もちろん、そこが嫌という人もいるが校風が確立している。その点、蕨は「どんな学校?」と聞かれても「いい学校だよ」としか答えられない。浮動票の多い蕨のほうが、固定ファンのいる浦和西や川口北よりも、新設・川口市立の影響を受けやすかったというのが私の見立てだ。蕨駅周辺の環境変化も影響しているかもしれない。
新たに学校選択問題を採用することになった春日部女子は、普通科0.87(0.95)、外国語科0.85(0.85)。前年もこの時期、高い倍率を示していたわけではないので、学校選択問題採用の影響と言えるかどうかは微妙なところだ。他校から乗り換える場合、(学力検査問題→学校選択問題)という切り替えが必要なので、ここから盛り返せるかどうかは微妙だ。数学は平均点が低く差がつかないと思われるので、数学苦手な生徒にはかえっていいかもしれない。まさか学校がそんなアピールをするとは思えないが、私は「今年の春女は4教科入試」と言っている。
長くなってきたので今日はここまで。