目前に迫った小学校のプログラミング授業、さあどうする

共栄大学(春日部市)を取材訪問。
春日部共栄中学高校と同じ学校法人共栄学園が経営する大学。国際経営学部と教育学部の2学部体制。
大学発ベンチャー有限会社「かいしゃごっこ」を経営する海老原武教授に話を聞く。
海老原先生は元公立高校教諭で67歳。そうか、同い年か。同じ時期に県立高校で教えていたんだね。
社名は「かいしゃごっこ」と、ちょっとゆるめだが、れっきとした会社ですよ。
今や、こうした大学発のベンチャー企業が1000社以上あるとか。
で、この会社、いろんな事業を手掛けているが、いま最も力を入れている一つが、子供たち向けプログラミング教室の運営。
その名も「キッズプログラミングスクール」。←案内リーフレットが見られます。
2020年度から、いよいよ小学校の授業にプログラミングが登場するわけだが、それに先がけ4年前から教室を開いている。
そっち方面はからっきしダメな私なので、うまく説明できないが、ただパソコンとにらめっこしてプログラムを学ぶんじゃなくて、それを応用して「ものづくり」に挑戦する。
そりゃそうだ。相手は子供だから、楽しくなくちゃ。
とにかく子供の集中力や発想力は大人の想像をはるかに超えているから、音楽は作るは、デザインはするは、ロボットは作るはと、どこまでも発展する。パソコンの分解修理を手がける子もいると言うから驚きだ。
やらされている勉強だとこうは行かないね。
それと、今のところ彼等には「不可能」とか「困難」という発想がない。そういう語彙を持たないのだ。
まったく同じことをやるのに、大人は「なんか、難しそうだな」から入って行くが、彼らは「なんか、面白そうだな」から入って行く。だから、大人にとってはてしなく高い壁でも、彼らは軽々と飛び越えてしまう。うらやましいね。
すでに英会話とプログラミングの教室は、あちらこちらに見られるが、今後数年で大ブームになるはずだ。
海老原先生は、このように言われた。
「近くプログラミング教室は乱立状態を迎えるだろう。おかしな教室も現れるかもしれない。その時に備え地域にプログラミング教室のスタンダード(基準)を作っておきたい」
つまり、この内容(カリキュラム)でこの料金という基準だね。
最初に言ったように、大学とは言え会社がやることだから有料。初級・中級・上級の各コースとも全12回。授業料は1回3000円(税込)。
塾の先生方へ。
塾とプログラミング教室の親和性は高いですよ。相性いいでしょ。
ハードとして場所(教室)はあるわけだし、先生もいる。
それに、学校で始まれば「プログラミングどうしましょう」という声が沸き上がってくるのは必定だから、この分野面白いかもしれない。すでに動いている塾もあるようだし。