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校則の自由を奪うな

 変な校則、おかしな校則というのはあるものだ。
 ネットで検索すればいくらでも出てくる。

 しかし、校則というのは、いわばローカルルールで、会社ごとに独自の決まりがあったり、各家庭に「わが家のしきたり」あったりするのと同じことだ。
 他者から見たら、「なんで?」と思われるものであっても、定めに至るには経緯(いきさつ)もあり理由もあるのだ。

 あちこちの変な校則を取り上げて、ネット上で盛り上がるのは自由だ。止めようと思っても止められない。
 しかし、マスコミがそれと同じレベルで大騒ぎするのはいただけない。
 批判するなら取材しろという話だ。定めた経緯と理由をちゃんと取材しろ。その上でやはり変だと思うなら、記事にするなり番組にするなりすべきだろう。ネットの話題をつまみ食いして無責任な記事や番組を作ってんじゃないよ。

 日本には約2万の小学校と、約1万の中学校と、約5千の高校がある。これだけあれば、いろんな校則があるでしょうよ。
 で、それらの学校が、いろんな経緯、いろんな理由でローカルルールを定めている。それを「うちの学校とは違う」とか、「われわれの時代とは違う」とか、「わが家の考えと違う」などと言い出したら切りがない。

 うちでは子供にテレビを見せませんとか、スマホは与えませんという親がいたら、子供の知る権利を奪っているとでも言うのかな。まさか。
 それが「わが家の方針」であり「わが家のしきたり」なんだから、他人がとやかく言う問題ではないでしょう。家庭内で、親子で、話し合って解決しなさいよ。

 学校は公的な性格もあるし、ある種の権力でもあるから、家庭とまったく同じにはできないが、当事者で話し合って解決しなさいよという点は同じだ。

 全国一律の校則でいいんですか?
 誰かが、これが正しい校則だと決めたほうがいいんですか?
 地域ごと、校種ごと、学校ごとでいいじゃないですか。

 その中で、当事者(学校と生徒と保護者)が、やっぱりこれは変えようよとなったら、自由に変えられる。それが校則というものだ。

 梅野弘之の先生応援ブログ・動画版(2018年12月6日)

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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