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小学校卒業式で袴、親の無知が原因だな

 「小学校の卒業式は華美になり過ぎている」。
 宮城県ではよく知られた新聞「河北新報」の記事から。

 ―以下、引用―
 宮城県東松島市の渥美巌市長は11日、市議会12月定例会の一般質問で答弁し、はかまや着物を着て卒業式に出席する女子児童が近年増えている現状に疑問を呈した。各家庭の経済格差を考慮した発言。9割がはかまを着用した学校もあり、服装で優劣が出ないよう高学年への制服導入も議論に上った。
 渥美市長は「はかまを着られない少数の児童が劣等感を感じ、卒業式を心から喜べていないと危惧している。経済的な事情で着たくても着られない女の子の心情は果たしてどうなのか」と強調した。
 ―以上、引用―

 そうですか、今そんなことになっているとは知らなかった。
 袴と言えば大学や短大かと思っていたら、小学校がそんな状態になっているとは。

 当然レンタル。
 「小学生、袴、レンタル」で検索し、調べてみたら、あらあら何と5万円ぐらいかかるではないか。
 着物レンタル業界の人には申し訳ないが、こりゃあ、誰かが言ったほうがいい。

 親の気持ちも分からないではないが、ちょっと小ぎれいな洋装で十分。
 何のためにユニクロがあるのよ、ZOZOTOWNでいいじゃない、Amazonだってあるよ、って感じ。まあ、それだって1万円近くはかかるわけだけど、たった1日のレンタルで5万円よりはましでしょう。

 つまりは、親が無知なんだな。
 というか、われわれは、そういうことをきちんと教えてこなかった。

 私もそれなりに長く生きてきたが、式と名の付くイベントで華美な服装を求められたことはなかった。式とはそういうものですよ。入学式、卒業式、結婚式、葬式。
 仮に、平服でと言われてもカジュアルで出かけるバカはいないわけで、常とは異なる「いでたち」や「ふるまい」が求められる。それが式典。

 あでやかさを競う場所ではないですよ。可愛らしさを競う場所でもないですよ。
 いつもとは違った厳かな気持ちで臨むのが式典ですよ。
 経済的な事情で着られない子は可哀想だが、式典の意味を理解していない親はもっと可哀想。

 今日の動画「聞いて分かることはさっさと聞きなさい」

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アルマーニ制服採用公立小学校然り。
平素から誰でも簡単にできる事を してる 自分をアピールするアホ親になり、義務教育の場でさえ、同じように軽薄な特別感を求めたがるのでしょう。
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梅野弘之

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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