後を追う者の有利と不利
年が明け、中高入試は本番モードへ。
よく「忙しくなりますね」と言われるが、私のような仕事をしている者は、本番では何もすることはない。暇ではないが、忙しさという点では、夏から秋までがピークだ。
埼玉県の場合、1月10日が私立中学校の入試解禁日。
私立中学入試市場は必ずしも順調に拡大しているとは言えず、県内私立中学校30校のうち募集定員を満たしているのは6~7校というのが、ここ数年の実情だ。
ただ、これは止むを得ない。
30校中、平成15年以降創立が7校、20年以降創立が8校、つまり半数が10~15年の歴史しかないのだ。
着々と進学実績をあげ県内私立をリードする栄東と開智は、これらの学校より10年早く中高一貫をスタートさせている。1年や2年は差のうちに入らないが、さすがに10年の差は大きい。
10年差は、10年後に追いつけるか。
先行者が立ち止まって待っていてくれれば可能だが、先に始める学校は、そのことが、いわば体質になっている。止まるどころか、さらにスピードを上げるだろう。
他校はまだやっていない?
「じゃあ、やるのは今のうちだ」。これが先行者体質。
「じゃあ、まだいい」。これが追随者体質。「様子見体質」と言ってもいい。
戦いの結末は明白だ。
差は縮まるどころか、ますます開いて行くだろう。
先行者には失敗のリスクがつきまとう。誰よりも早く失敗を経験する。
追随者は、その失敗を回避できるが、それをメリットと考えていいかどうかは難しいところだ。
2番手もまだ危険だ。3番手も、4番手も。
だが、後続になればなるほど、先を行く者が切り拓き、踏み固められた道を歩むのだから、苦労は少ない。
それに慣れてしまったら…
ということを考えると、失敗回避を追随者のメリットとばかり言っていられなくなる。
今日の動画「入試で教育は変えられるか」
よく「忙しくなりますね」と言われるが、私のような仕事をしている者は、本番では何もすることはない。暇ではないが、忙しさという点では、夏から秋までがピークだ。
埼玉県の場合、1月10日が私立中学校の入試解禁日。
私立中学入試市場は必ずしも順調に拡大しているとは言えず、県内私立中学校30校のうち募集定員を満たしているのは6~7校というのが、ここ数年の実情だ。
ただ、これは止むを得ない。
30校中、平成15年以降創立が7校、20年以降創立が8校、つまり半数が10~15年の歴史しかないのだ。
着々と進学実績をあげ県内私立をリードする栄東と開智は、これらの学校より10年早く中高一貫をスタートさせている。1年や2年は差のうちに入らないが、さすがに10年の差は大きい。
10年差は、10年後に追いつけるか。
先行者が立ち止まって待っていてくれれば可能だが、先に始める学校は、そのことが、いわば体質になっている。止まるどころか、さらにスピードを上げるだろう。
他校はまだやっていない?
「じゃあ、やるのは今のうちだ」。これが先行者体質。
「じゃあ、まだいい」。これが追随者体質。「様子見体質」と言ってもいい。
戦いの結末は明白だ。
差は縮まるどころか、ますます開いて行くだろう。
先行者には失敗のリスクがつきまとう。誰よりも早く失敗を経験する。
追随者は、その失敗を回避できるが、それをメリットと考えていいかどうかは難しいところだ。
2番手もまだ危険だ。3番手も、4番手も。
だが、後続になればなるほど、先を行く者が切り拓き、踏み固められた道を歩むのだから、苦労は少ない。
それに慣れてしまったら…
ということを考えると、失敗回避を追随者のメリットとばかり言っていられなくなる。
今日の動画「入試で教育は変えられるか」