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正則学園さん、世間を巻き込む問題ではないですよ

 正則学園高校(千代田区)の教員ら約20人が、毎朝行われている理事長への挨拶を拒否した。

 それがどうした。という程度の話なのだが、なにせ今、「学校のブラックネタ」は旬なので、新聞やネットニュースは喜んで飛びついた。

 なお、この件でお気の毒だったのは、港区にある正則高校で、ホームページ上で「正則学園高校と本校は別の学校ですのでご承知ください」とお知らせしなければならなかった。正則学園高校(千代田区)と正則高校(港区)は、創立者も法人も異なる全く別の学校である。

 正則学園高校では、教員が早朝6時半ごろから一人ずつ理事長に挨拶する慣行が、数十年来続いていたという。
 よくまあ、続いたものだ。

 私はこの学校には行ったことがないので、特に語るべきことはない。いろいろと、やむにやまれぬ事情あって、こうなったんだと思う。だが、一般論として言えば、この種の問題は、世間を巻き込まず、他者の手を借りず、自力で解決すべき問題である。外部の力を頼り、世間に訴えるのは、最終手段であるべきだ。

 ブラックと呼ばれ糾弾される企業がある一方、ホワイトと称賛される企業がある。同じ国の、同じ法律、同じ制度の下にありながらである。
 こうした事実が示しているのは、法や制度がすべてではないということだ。

 仮に、現在の「働き方改革ブーム」により、残業に関する規定が整備され、一部業務の軽減がはかられたとしても、法が示すのは基本的には最低ラインである。また、実際の運用は当事者に委ねられるのが普通だ。

 法や制度の改正に過度に期待を寄せるべきではない。
 他力本願では、楽しい職場、働き甲斐のある職場にはなりませんよ。

 
 今日の動画「働き方は自ら変えるもの」

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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