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公立希望者70%割れ、埼玉県進路希望調査

 本日(2019年1月12日)の埼玉新聞1面の見出し。
 県内進路調査
 公立高志望70%割る
 24年ぶり 私立や多様化

 
 はい、そのとおり。
 公立全日制希望者は、前年から1187人減って4万4392人。これは全日制希望者の69.3%(前年比0.8%減)。
 では、公立が減った分、どこが増えたかというと当然ながら私立なわけだが、県内私立希望者は1万205人(125人減)で前年と変わらず15.9%。増えたのは県外私立。

 先生方ご存知のとおり、県内私立は一部の学校を除いて、入学者が定員を上回る状態が続いており、中には増えすぎて困っている学校もある。定員オーバーにも限度があって、それを超えると助成金カットというペナルティが待っている。

 そういう状態であれば、私立希望者はいきおい隣接都県に流れて行くわけで、たとえば東京に出れば、伝統校あり、急成長校あり、共学校あり別学校あり、キリスト教系あり仏教系あり、大学附属あり、超進学校ありと、よりどりみどりなのだ。

 記事では、私立希望者増加の理由として、景気の動向(まあまあ好景気)、父母負担軽減事業、大学進学実績などを挙げている(関係者コメントの形で)。
 それらは、いずれも正しいと思う。

 さて。
 公立希望者が減少し、私立希望者が増加する現象は、一過性のもの(ブーム)なのか潮流(トレンド)なのか。
 決まってるでしょう。明らかなトレンドですよ。流れですよ。川の水が上流から下流へと流れて行くようなもの。

 その根拠は?
 県は公立の統廃合を検討してるじゃないですか。私学への助成や、私学入学者に対する補助をどんどん増やしているではないですか。
 それって、どういうこと?
 どんどん、そっち(私立)に行ってくださいということですよ。

 だから私は言っているのです。
 これから私立の責任はますます重くなりますよ、と。

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トレンド

教える側のレベルを必死にあげなきゃ無理。相手は教師という形式こだわらずプロを投入しているのですから。素材を嘆くまえに、最大限活かせているのか?です。

県内中高一貫校

今年の中学受験、去年より応募が倍増近くありこの分だと来年度は、教室が足りないと保護者会で言われました。
数年前まで定員割れしていた中学校です。
公立高校受験減は避けられないのでは。

県立高校

子どもが県立高校在学中です。補助金などはいただけず、かといって高収入でもないのでトレンドに乗ることができず・・といった立ち位置の世帯です。県立高校でも、予備校や大学を招いての講演を生徒に対して行ったり、授業内容やテキストなどの学習指導も親の時代よりずっと手厚くなっており、生徒本人がついて行ければ難関大学の受験に不足はないはずですが、その具体的なアピールが上手ではないですね。
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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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