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受験生に反省の意味を教えてあげよう

 埼玉県公立高校入試の受験者の皆さんへ。

 毎年言っていることだが、自己採点は、ほどほどにしておきなさい。
 結果を振り返るのは、もう済んだことと何もしない人よりもはるかにいいのだが、自己採点には限度がある。
 採点基準(特に部分点を認める問題)は学校ごとに異なるし、その採点基準だって、事前に作れるわけがないから、先生方だって、これから決めるんですよ。だから、先回りして、あれこれ悩むのはやめましょう。そこは「テキトー」でいいんだよ。

 だが、「テキトー」ではいけないことがある。
 何か?
 反省である。

 その反省は、試験当日のことじゃなく、中学校3年間の生活のことだよ。
 でも、まだ結果が…

 いやいや、結果は出てますよ。まだなのは試験の結果だけで、中学校の3年間の結果はもうほとんど出てるじゃないですか。

 思い出してみよう。
 中学1年に入学したとき、何を思った? 何がしたいと思った?
 幼いながら何か考えたでしょう。
 まさか、「よし。3年間勉強だけに集中して〇〇高校受かるぞ」って、そんな決意してないよね。もし、してるんなら、8日の合格発表が全てだよ。それを見ないと反省も出てこない。

 何かあったでしょう。ああしたい、こうしたい ということが。もしかしたら、途中から変わったかもしれないけど。
 でね。思うようにできなかったことは、どこがいけなかったかを反省して、今度はそれを高校でやるんだよ。ちゃんと反省しておけば、きっと高校ではうまく行くから。

 入試の結果が分かってからだと、合格した人は、喜びのあまり反省を忘れちゃうんだよ。反省点ないわけないだろう。
 不合格だった人は、後悔ばかりする。後悔と反省は違うんだぞ。後悔は後ろ向きだ。反省は一見後ろ向きなようで、未来に向いている。

 だから、今のうちにやっておきなさい、ってことだ。

 今日は先生応援じゃなく、生徒応援だ。
 数日前、「受験生母さん」から、コメントが入っていたので、もしかしたら、間接的にでも中学生に伝わるかもしれないと思って。
 

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押し潰れそうになるくらい頑張ってきたので、解き放たれたように二日間過ごしました。
発表までのこの時間も貴重ですね!

大変参考になりました。
ありがとうございます。

先生方の言葉

2年前に子供の受験をきっかけにブログを時々拝見しているものです。
息子が、国語の受験勉強に苦しんでいた時、通っていた個人塾(場所柄、東京都と埼玉県の子両方通っている塾です)の先生が、「埼玉県はどの学校も同じ国語の問題だから問題文も長くて難しい問題もある。だが、だからこそそのレベルに馴れてきたら、少しずつ早く文章が読めるようになるぞ。諦めるな。」などと励ましてくれたそうです。
中学の担任の先生も、「倍率?そんな数字に惑わされんな。2倍だろうが3倍だろうが上等だよ!の気持ちで行きなさい」、と。

また東京都の入試が終わって、埼玉の入試を残すだけになったら、塾の先生が最後の埼玉対策をしてくださいました。親としても有り難かったです。
志望校に合格した後、挨拶に行ったら、
「いやー。年末までは正直言って志望校はどうかとおもいましたが、年明けからメキメキと力をつけ出して変わりましたね、おめでとうございます。成長しましたね。」と言われました。

心にガツンと響くさまざまな励ましの言葉は子供を大きく変えるきっかけになりますね。

教育に関わるお仕事はやはり尊い、と思います。



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梅野弘之

Author:梅野弘之
受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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