fc2ブログ

お客に恐怖のみを訴える商法は成功しないと思うよ

 朝一番でO商会の営業マンから電話があった。
 コピー機のリースその他で取引はある。営業マンも顔見知りだ。
 「今日、少しばかりお時間いただけますか?」

 用件は?
 「ちょっと、ご案内したい件がありまして…」
 そうか。月末・年度末に来て営業成績の数字が足りないんだ。上司から、あと2日で何とかしろとハッパをかけられている。
 いいよ。話しぐらい聞いてあげる。
 何社訪問しました、何人に営業かけました、せめてそれだけでも報告したいわけだな。私も昔、営業マン経験があるから分かるよ。

 「恐怖 身代金要求型ウイルスで業務が止まる!
 持ってきたチラシにそう書いてあった。

 ふむふむ、例のランサムウェアのことだな。
 対策用の機器を入れろってか。
 で、「機器のリース+保守料」で月額2万円、って無理無理。成績アップに協力してあげたいけど、小さな会社にとって月額2万円は大金だよ。悪いが、この話には乗れんな。

 それはそうと、この「恐怖~業務が止まる」ってのはなんだ。
 お前ら、客を脅かしに来てんのか。不安に陥れようってのか。
 社内で作ったチラシだろうから、帰ったら、制作者によく言っとけ。コピーとして最悪だ、ってな。

 パソコン復旧して欲しけりゃ金出しな、っていうのが、ランサムウェア(身代金要求型)なわけだろう。
 で、お前らなんて言ってる?
 怖いウイルスに感染したくなかったら、金出しな。
 な、同じだろ。

 まあ、お客に持たないこと使わないことの恐怖(マイナス面、デメリット)を伝えるのは常套手段だけど、自分から言っちゃだめだ。お客自身に気づかせるんだ。
 「どうしたら、気づいてもらえますか?」
 簡単だよ。
 持つこと使うことの喜びや満足や安心(プラス面、メリット)を伝えるんだよ。お客が喜びを知れば、その裏返しが恐怖だからね。煽らなくても自動的に分かるんだよ。

 このチラシには恐怖しか書いてないだろ。だからダメなんだよ。
 はい、やり直し。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

梅野弘之

Author:梅野弘之
受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
当ブログを訪問された方
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード