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式辞より祝辞が話題の東大入学式

 東大入学式における上野千鶴子氏の祝辞が話題になっている。

 国立大学とはいえ、一大学の内輪の式典であるから、どなたを来賓に呼ぼうが、その方がどんな祝辞を述べようが、部外者がつべこべ言うべきではないのだが、そこは天下の東大である。総長がいかなる式辞を述べたかなどは気になるのである。

 一般論としては、式辞と祝辞では、式辞の方が重く、来賓やその祝辞の方が目立ってしまうのは好ましくない。入学式におけるメインは、学長や校長の式辞であり、新入生の決意の言葉である。祝辞は添え物である。
 しかし最近、特に大学においては、マスコミ報道を意識して、入学式や卒業式に著名人を招くことが多いようである。

 これまでの上野千鶴子氏の行動と言動を見れば、ありきたりの祝辞に終わることは想像しにくいから、主催者である大学側は最初からマスコミが飛びつくような祝辞を期待したのであろう。上野氏はその期待にしっかり応え、ネットは大盛り上がり。その意味では大学側の人選は成功したと言えよう。

 先の「天皇陛下御即位三十年奉祝感謝の集い」において、ビートたけしさんが祝辞でボケまくって話題となったが、これも同じような構図だ。
 あそこでビートたけしさんが真面目な祝辞を述べたら、「何であなたを呼んだと思ってるのよ」となるが、そこはたけしさん、主催者の思惑をしっかり受け止め、ボケまくった。やっぱりプロだ。
 上野氏も、ご自身の役割を全うされたという点でプロである。

 残念なのは五神真総長。
 本来ならこちらが話題にならなくてはいけない。立派な式辞を述べられている。
 【コチラで見られます】↓
 東大入学式を伝える同大ホームページ

 しかし、対マスコミという点では百戦錬磨の上野氏相手では分が悪い。東大はなぜ総長が食われてしまうような人選をしたのだろう。

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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