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その過去問のやり方、ちょっと違うんじゃないか

 勉強のやり方はいろいろあって、どれが正しいとは言えないのだが、受験生諸君の過去問のやり方を見ていて、「それ、ちょっと違うんじゃないか」と思うことは多い。

 まず問題を解いてみる。その際、時間を決めてやるべきか、決めないでやるべきかということだが、さしあたり、それはどちらでもいいとしよう。

 解き終わったら、解答を見て答え合わせをする。まさか、やりっ放しってことはないだろう。

 さて、ここからである。
 特に、正解した場合だ。以下の対応が考えられる。

 (1)ここはOKということで、次の問題に進む。
 (2)念のため、問題集にある解説を読んでおく。
 (3)念には念を入れて、教科書のその部分を見ておく。

 一番心配なのは、(1)のケース。これは、ここまでの自分の力を確認しただけであるから、過去問をやることで実力を伸ばすということにはならない。(2)までやっても、同じようなものだろう。

 実力を伸ばすには、(3)までやるべきだろう。必ず教科書を開き、該当する部分の前後まで読んでおく。なぜなら、次に出るかもしれないのは、そこだからである。

 また、さらに力を伸ばそうとするなら、次のようなやり方を考えてみるべきだ。

 たとえば、選択肢の中から記号で選ぶ問題だったとする。「ア~エの中から一つ選びなさい」というような問題だ。
 仮に正解が「ア」だったとする。そこで、「ア」の部分について、教科書を開き、前後も含めて読んでおく。そこまではいい。
 では、正解として選ばれなかった「イ」「ウ」「エ」はどうする。まあ、これはそのままという人が多いだろう。だが、次に出るのは、今回選ばれなかった「イ」「ウ」「エ」かもしれないのだ。実際、そのようなケースがよくある。
 私はこのことを「去年の脇役は、今年の主役」と言っている。

 その時点までの自分の力を確認するだけでなく、本番に向けて実力をつけるために過去問を利用すべきだろう。

 動画もあります。
  ↓
 過去問学習法

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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