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新校長、役割は「8割の継承、2割の前進」

 教育界の人々は改革が好きである。
 教育改革、学校改革、授業改革、入試改革・・・
 
 その意欲は買いだが、こう改革続きでは、2,3年もすると、原型をとどめなくなってしまいそうで心配である。
 原型というのはこの場合、よくいう歴史とか伝統であり、先人により蓄積されてきた叡智である。

 今年も多くの教頭が新たに校長となった。新しく赴任した学校で、「さあ、改革だ」と意欲をみなぎらせていることと思うが、その前にちょっと考えてほしい。

 その学校の教育には、今日にいたるまで何百人という先生方が関わってきた。また、何千人、何万人という卒業生がその教育を受けて巣立っていった。学校は、いまいる職員や生徒だけのものではなく、その人たちのものでもある。

 そう考えたとき、改革などという言葉はそう軽々しく口にできるものではない。改革というのは、通常、今までの習慣や方法を否定することから始まる。はたして、先人たちの努力と、その結晶をやすやすと否定できるだろうか。

 改革よりもまず継承を考えてほしいと思う。

 校長になった人にとっては、3年後4年後がゴールかもしれないが、学校はその先もずっと続くのであるから、先人から受け継いだものを次代につなげることも、校長の重要な任務である。

 たとえて言うなら、「継承が8割、2割の前進」である。
 受けとったものを、そのまま何の手も加えずバトンタッチというのでは、責務を果たしたとは言えないので、ほんの少し進化させて次へ。そういう繰り返しが、全体として改革と呼ばれることになるのだろう。
 
 今日私は、以前から交流のある先生が、この春校長に昇任したので、表敬訪問してきた。大いに期待している先生であるだけに、ぜひこのことだけは言っておきたかった。

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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