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おっと、忘れちゃいけない憲法記念日

 あのな、連休連休って浮かれてるけど、5月3日は憲法記念日なんだよ。
 1946年日本国憲法公布、翌47年施行。覚えとけよ。テスト出すぞ。(出したことないが)

 なんてことを、高校の社会科教師であった私は、この時期なるといつも言っていたのである。

 この憲法は、終戦(1945年)の翌年にはもう出来ている。早!
 そんな急ごしらえの憲法が、まさか70年近く一言一句変わらず生き残るとは、こしらえた人々も想像してなかっただろうね。
 こしらえた人々っていうのは、マッカーサーをはじめ、日本の占領政策に関わった人だね。


 1951年にサンフランシスコ講和会議というのがあって、これによって正式に戦争が終結し日本の独立が回復するわけだが、6年8か月に及ぶ占領というのは、予想外に長かったと思わないか。

 その理由は、一言で片づければ、世界情勢の変化っていうことなんだ。もっと言えば、米ソ2大国の対立。

 今は偉そうにしてるけど、アメリカっていう国は、19世紀までは大した国じゃなかったんだ。だって18世紀の終わりにできた国だからね。イギリス・フランスなんかに比べたら、生まれたばかりの赤ん坊だよ。

 でも、この赤ん坊、ものすごい勢いで成長した。場所も良かったんだろうね。つまり、ヨーロッパと離れてたってことなんだけど…。
 イギリス・フランス・ドイツあたりは年中戦争してたからね。勝っても負けても、どっちも傷だらけ。その点、アメリカっていう国は、南北戦争っていう内戦を別にすれば、国土が戦場になった経験を持たない国だからね。これ成長の秘密。

 で、ちょっとはしょるけど、第二次大戦が終わるころになると、赤ん坊だったアメリカも立派な大人になって、世界をリードするような国に成長していたんだね。

 いま注目のクリミア半島だけど、ここでヤルタ会談っていうのがあったんだ。大戦後の世界の枠組みは、だいたいここで決められたんだ。たとえば、国連を作って、大国には拒否権を持たせるっていうのも、ここで決められた。拒否権は入試によく出るね。

 で、ここの参加メンバーだ。イギリス・チャーチル、ソ連・スターリン、アメリカ・ルーズベルト。ね、こういう位置づけだったんだ。いつの間にか、世界を動かす国は、イギリス・フランスやドイツじゃなくて、ソ連やアメリカになっていたんだ。

 ところが、このソ連とアメリカ、とても仲が悪い。一方(ソ連)は社会主義、もう一方(アメリカ)は資本主義。つまり、国のあり方、経済活動のあり方、その他もろもろ、根本的に考え方が違っちゃってる。第二次大戦後の世界というのは、ソ連とその仲間たち対アメリカとその仲間たち、そういう構図になって行くんだ。

 さて、日本の話に戻ると、アメリカは最初、軍事的にも経済的にも日本を弱体化しようと考えたね。占領政策は、そういう考えの下で進められた。だから憲法にも戦争は放棄するとか、軍隊を持たないとか、そういう内容を盛り込むように日本に命令した。別にアメリカが平和を愛していたからじゃないね。それは、その後のアメリカの行動を見れば分かるでしょう。

 でも、すぐに考えが変わるんだ。台頭するライバル・ソ連との関係からだね。
 万が一、日本がソ連の仲間に入ったらえらいこっちゃ。むしろ復興を手助けして、こっちの仲間に引き入れたほうがいいんじゃないかって考え直すんだ。軍隊も作ったほうがいいかな、なんて。

 今の自衛隊のもとになっているのは、1950年にできた警察予備隊なんだけど、名前は警察だけど、どこからどうみたって軍隊だよ。でも、憲法で軍隊は持たないことにしちゃったから、苦し紛れの命名だったね。以来ずっと、自衛隊は軍隊じゃないって言い続けている。

 自衛隊は軍隊だと認めたら、どっちかの結論を出さなきゃいけないね。一つは、憲法に違反しているから自衛隊を解散、消滅させる。もう一つは、軍隊を持てるように憲法を改正する。

 自民党の方針は、軍隊を持てるように憲法を改正するの方だね。でも、いますぐには出来そうもないから、憲法はさしあたりそのままにして、解釈の仕方を変えようと言っている。これがいま話題になっている集団的自衛権の問題だね。
 憲法の条文は変えずに、解釈を変えることによって、実質的に憲法を変えてしまうのを、「解釈改憲」っていうんだけど、そういう論議が始まっているんだね。

 いつもより長くなったけど、今日はそういうことを真剣に考えるべき日なんだ。
 

 

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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