fc2ブログ

開国の影響(読んでわかる歴史講座12)

 開国後の影響をまとめておこう。

 まず、貿易相手国はイギリスが中心だった。
 アメリカはどうした?
 開国させ、最初に条約を結んだアメリカではなく、なぜイギリスなのか。
 一つには、当時イギリスが世界第一の経済大国であったことがあげられるだろう。また、アメリカは国を二分しての南北戦争が始まり、対外貿易どころではなくなってしまったという事情もある。

 輸入品は、毛織物・綿織物・武器などで、日本からの輸出品は、圧倒的に生糸(きいと)であり、次いで茶であった。念のため、蚕(かいこ)から生糸が作られ、生糸から絹織物が作られる。

 もっとも貿易額が多かった港は、横浜港である。
 最大の消費地・江戸に近いから、当然だろう。

▼出題情報
 さて、この開国の影響については、25年度の埼玉公立入試に出題されている。

次のグラフは、年表中Aのある時期における日本の輸出について示したものです。また、下の文章は、グラフをもとに、幕末における輸出と明治政府の殖産興業政策に関してまとめたものです。①と②にあてはまる語の組み合わせとして正しいものを、ア~エの中から一つ選び、その記号を書きなさい(2点)
 
 グラフは省略するので、過去問題集などで確認してほしい。2つのグラフが示されているが、1つは「輸出額における各港がしめる割合」である。①の港が94.5%と圧倒的であることから、ここが「横浜」であることがわかる。もう1つは「輸出品の内訳」である。②が84.2%と、こちらも輸出品の大部分を占めているので、これが「生糸」であることがわかる。

 グラフを見ただけで答えは出るが、文章も示されている。
「幕末における最大の貿易港は、輸出額にしめる割合が最も多い( ① )で、おもな輸出品は( ② )であった。江戸幕府がたおれると、明治政府は殖産興業を進めようと、はじめての鉄道を新橋と( ① )の間に敷いたり、群馬県の官営模範工場で( ② )を生産したりした」

 答えは次の選択肢の中から選ぶ。
 ア ①神戸 ②生糸
 イ ①神戸 ②綿織物
 ウ ①横浜 ②生糸
 エ ①横浜 ②綿織物

 実に簡単な問題だが、開国の影響については、19年度にも出題されている。

 江戸時代の終わりころに始まった外国との貿易は、日本の経済に大きな影響を与えました。国内の貿易港の中で、貿易総額が日本全体の大部分を占めていた横浜港では、グラフ1、グラフ2(省略)のように「」や茶などが、当時“世界の工場”といわれた「」を中心に外国に輸出されました。
 その後、江戸幕府にかわって成立した明治政府は、近代産業を育てるため殖産興業政策を進め、機械による「」の生産を拡大させました。

 問いは、「X」と「Y」に入る正しい組み合わせを選ぶもので、選択肢は以下のとおり。
 ア X:生糸 Y:アメリカ
 イ X:毛織物 Y:イギリス
 ウ X毛織物 Y:アメリカ
 エ X生糸 Y:イギリス
 答はもちろんエである。

※本稿は平成25年7月に加筆修正しました。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

梅野弘之

Author:梅野弘之
受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
当ブログを訪問された方
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード