FC2ブログ

模試の対策? 模試の予想問題? 何か変だろう

 昨日まで行われた「彩の国進学フェア」で、協賛企業である進学塾が「北辰テスト予想問題」なるものを配布していた。また、別の協賛企業は、塾のアピールポイントとして「北辰対策」を掲げていた。

 で、本題に入る前に、中学生の皆さんには、協賛企業とは何かを説明しておかなければならない。
 「彩の国進学フェア」では来場者から入場料を取っていない。また、通常この種のフェアでは、参加している高校から出展料というものをいただいて、そのお金でフェアを運営するのだが、「彩の国進学フェア」では、県内公私立高校から出展料はいただいていない。では、莫大な費用がかかるフェアが、なぜ出来るのかというと、企業や塾などが協賛金という形で費用を負担してくれているからだ。つまり、協賛企業とはありがたい存在なのだ。

 だから、協賛企業に対する批判めいた記事は書きたくないのだが、やはり、おかしいことはおかしいと言っておかなければならない。
 もう一つ。
 私はここで「北辰テスト」という固有名詞を出しているが、それは、塾の人たちがそのように言っているから、そのまま言っているだけで、これが私のやっている「UPテスト」に置き換わっても、何か変だぞという主張は変わらない。だから、ここから先は、「UPテスト」に置き換えて話を進める。

 「UPテスト」は、4年前のスタート時から公立受験対策の模擬試験であることを謳っている。予想問題と考えてもらってもいい。つまり、「UPテスト」は、本来はそれ自体が本番に向けての「対策」なのであり、「予想」なのである。
 そうすると、塾の人たちは、「対策のための対策をやります」、「予想を予想します」という、実に妙な話をしていることになる。これって一体何なんだ。

 しかし、これがおかしなことではないのが、埼玉県の高校入試の特異性というものである。より正確に言えば、埼玉の私立高校入試の異常性である。
 多くの私立高校は、練習であるはずの模擬試験の結果(偏差値や点数)で、事実上の合格を決めている。世に言う確約だ。

 つまり、「UPテスト」のような模擬試験は、練習ではなく本番そのものなのだ。
 とすれば、塾の人たちの言う「対策のための対策をやります」は、「本番のための対策をやります」であり、「予想を予想します」は、「本番を予想します」の意味となり、妙な話でもなんでもないということになる。
 ただし、ここで言う本番は、私立高校入試を指している。なぜならば、練習の結果で合格を約束してくれるのは私立高校だけだからだ。

 併願私立は、ほとんどの受験生が受けるのだから、その対策があってもいい。また、私立を第一希望にする受験生もいるから、その対策も必要だ。

 では、公立を第一志望とする受験生のための対策はどうしてくれるのか。「対策のための対策をやります」「予想のための予想をします」というアピールの中に、その答えを見出すことはできない。

 

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

梅野弘之

Author:梅野弘之
受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
当ブログを訪問された方
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード