公立入試問題分析05(理科)
平均点は数学・英語に次いで低く、46.1点だった。
小問数は33問であり、5教科中もっとも多かった。
試験時間40分だから、単純計算すると1問あたり1分12~13秒で解いて行かなければならない。
しかも、面倒なことに記述問題の割合が5教科中もっとも高く、全得点の76%を占める。
さらに、記述のなかでもやっかいな「文章表現による解答」が11問あり、これも5教科中もっとも多い。
ということで、得点が伸ばしにくい条件がそろっていたのが、26年度の理科だった。
正答率ワースト問題
1.大問5 問5(2) 3.1%
2.大問5 問5(1) 7.9%
3.大問2 問2(2) 14.2%
4.大問5 問4 15.2%
5.大問4 問6 19.0%
正答率ワースト問題が大問5に集中しているのは、力と運動、エネルギーに関する基礎知識が不足していることのほか、時間が足りなかったという理由も考えられる。
大問5の問4では、実験の結果がどうなるか、また、なぜそうなるかという理由を説明することが求められている。実際の問題は過去問題集で確認してほしいが、物体(台車)の速さは「変わらない」のが正解であるのに、「変わる=速くなる」という誤答が非常に多かった。ということは、説明が下手というより、そもそそも力学的エネルギーの保存について基礎的な知識が不足していたのが、この問題に対応できなかった主たる原因と考えられる。
正答率が60%を超える問題が10題あったが、そのうちの6題は大問1であった。大問1は各分野にまたがった、いわゆる知識問題であるから、語句の暗記程度でも何とか対応できそうだ。
しかし、大問2から大問5までは実験や観察に基づいた問題であり、理解力や表現力(きちんと説明する力)が求められている。
今後も授業で実験や観察が行われると思うが、その一つ一つの過程が問われるのが理科の入試問題だ。すでに終わってしまった単元については、教科書を使い、実験や観察の手順をもう一度再現しながら理解するという勉強法が必要になりそうだ。
このブログでも繰り返し指摘しているが、埼玉の受験生は、私立対策に時間をかけ過ぎて、理科・社会への取り組みが遅くなる傾向がある。ここはぜひ考え直してほしいところだ。
小問数は33問であり、5教科中もっとも多かった。
試験時間40分だから、単純計算すると1問あたり1分12~13秒で解いて行かなければならない。
しかも、面倒なことに記述問題の割合が5教科中もっとも高く、全得点の76%を占める。
さらに、記述のなかでもやっかいな「文章表現による解答」が11問あり、これも5教科中もっとも多い。
ということで、得点が伸ばしにくい条件がそろっていたのが、26年度の理科だった。
正答率ワースト問題
1.大問5 問5(2) 3.1%
2.大問5 問5(1) 7.9%
3.大問2 問2(2) 14.2%
4.大問5 問4 15.2%
5.大問4 問6 19.0%
正答率ワースト問題が大問5に集中しているのは、力と運動、エネルギーに関する基礎知識が不足していることのほか、時間が足りなかったという理由も考えられる。
大問5の問4では、実験の結果がどうなるか、また、なぜそうなるかという理由を説明することが求められている。実際の問題は過去問題集で確認してほしいが、物体(台車)の速さは「変わらない」のが正解であるのに、「変わる=速くなる」という誤答が非常に多かった。ということは、説明が下手というより、そもそそも力学的エネルギーの保存について基礎的な知識が不足していたのが、この問題に対応できなかった主たる原因と考えられる。
正答率が60%を超える問題が10題あったが、そのうちの6題は大問1であった。大問1は各分野にまたがった、いわゆる知識問題であるから、語句の暗記程度でも何とか対応できそうだ。
しかし、大問2から大問5までは実験や観察に基づいた問題であり、理解力や表現力(きちんと説明する力)が求められている。
今後も授業で実験や観察が行われると思うが、その一つ一つの過程が問われるのが理科の入試問題だ。すでに終わってしまった単元については、教科書を使い、実験や観察の手順をもう一度再現しながら理解するという勉強法が必要になりそうだ。
このブログでも繰り返し指摘しているが、埼玉の受験生は、私立対策に時間をかけ過ぎて、理科・社会への取り組みが遅くなる傾向がある。ここはぜひ考え直してほしいところだ。